社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

小川有里『定年オヤジのしつけ方』

2013-03-10 14:54:36 | 趣味(読書)

私が、このブログを開設した一番の目的はSAD(社会不安障害)と言う病気と休職中の病状を上司に報告する事が一番の目的だった。しかしその当時の上司は既にリタイアされている。そして私の病気も既に治っている(と思う。そのはずだ)。とカッコ書きで断定していないのには、少し複雑な理由があるので、また別の機会に掲載するつもりだ。

さて、この休職中に、考えたのが、第二の人生(セカンドライフ)とその一つの方向性としてのボランティアだ。当然私が掲載する書籍等ではこの類の物が多くなる。そして今回も実用書の紹介となる。但しこの書籍が実用書なのかと言えば微妙だ。むしろエッセーだ。そしてこの書籍が少なくとも、男性向けにかかれた本でない事は確かだ。しかし女性から見た定年以降の亭主への扱いと言う視点を、逆の意味で考えるとなかなか面白い。

私の周りにいる男性諸氏が、このパターンに当てはまりそうだ。部下の大先輩達。そして年が近い同僚達も。台所には入ったこともないし、入るべきでは無いという強者までいた。いずれも奥様は専業主婦だ。

しかし私と奥様の場合は、どうも当てはまらない。奥様が、専業主婦ではないと言う事が一番だろう。そして、仕事をこなしながら、母親と娘夫婦の世話をやいているので、いそがしい。あくまで、奥様のスケジュールで日々進むので、お互いに何かを気にする必要はない。

当家は、お金に関しては透明だ。そうお互いの資産、つまり銀行の預金、定期、外貨、投資信託、株等をエクセルにお互いに共有化して記載している。最もお互いにと言うより、私の分も奥様がネットで調べて記載してくれている。従ってそれぞれいくらの資産や現金があるかは一目瞭然だ。

従って、当家にはへそくりと言う概念は存在しない。

地域との関係と言えば、昔から奥様に誘われて、自治会や子供会等へも積極参加していた。近所周りの方も良く知っている。市などのイベントへの参加も多い。ボランティも既に行なっている。趣味も多彩で、日々今日何をしようか考える必要はない。やりたい事をやるだけだ。

しかしそうではない実態が、この本を読むとわかる。それは確かに大先輩の話を聞くとゾッとするぐらい本当なのだろう。専業主婦と仕事一筋の親父。確かに定年難民だ。

第1条即実行!「お昼は自分で作ってね」 私の場合は勝手に作る。種類は少ないが・・・。
第2条お通夜晩ごはんにするなかれ 奥様と私はTVを見ながら話する。別にTVがつけなくともだが・・・。
第3条「感じない」夫に家事をさせる法 当家はだいたい、家の外は私が受け持つ。従って夏などの草取りは当然私だ。
第4条「二人の世界」は不仲のもとなり 孫もできたし、何の問題もなさそう。孫がいなくとも夫婦で旅行も楽しみ。
第5条夫婦別寝のすすめ 今でも二人で寝ている。
第6条夫のポチ化を食い止めよう! 奥さんの後をついて行く事はない。二人でショッピング等はするが・・・。
第7条無趣味夫をやる気にさせる必殺法 既にあれもやりたい。これもやりたいと趣味が多すぎるが・・・。旅行、写真、油絵、ギター、サックス・・・。
第8条二ヶ月に一回。ふたりでお出かけを 二ヶ月に一回と言わず好きな時にでかければ良い。
第9条病気になったときの心がけ。いたわり不足に気をつけよう いたわりは確かに必要だと思う。今後気をつけよう。奥様にはやはり感謝だろう。
第10条攻めるだけじゃなく、誉め言葉を惜しまない 内の奥様がこのタイプだった。なんでも褒める。これがやはり一番だ。
第11条夫の地域デビューを応援するべし すでに地域デビューしている。
第12条仕事意欲を刺激!週一でも夫に仕事を これが、おそらく一番難しい所だろう。大先輩の中にもシルバー人材センターに登録して週一公園等の草取りをされているらしいが・・・。
定年後背広を着て、ネクタイを締めて、出かける用事をお金に関係なく作れればこれが一番良さそうだが・・・。
第13条夫は夫、妻は妻。干渉は控えめに これもごもっとだ。当家はあまり関係ない。定年後も変わらないと思う。
第14条ドーデモ夫にするなかれ 家では生活着がパジャマなど考えられない。それは病気の時だ。
第15条いざというときのマイ通帳を持つべし 不思議なのはこれだ。奥さまと私の財布は別だが、いつも手品の様に奥様が補充してくれている。私の名義で銀行口座はあるが、奥様が勝手に引き出して、私の財布に入れてくれている。
私は自分ではほとんど下ろす事はしない。
定年オヤジのしつけ方 書籍名:定年オヤジのしつけ方
発行:2007年1月29日
著者:小川有利(おがわゆり)
発行所:株式会社講談社
定価:1400円+税

氏の前作『定年ちいぱっぱ 二人はツライよ』(毎日新聞社)も読んだが、なかなかおもしろく読める作品だ。反面教師にさせてもらおう。

※作品の中でオヤジさんが社交ダンスをする話があるが、ウーンなかなか素晴らしい。私も大学の時随分練習した。パーティでは必須だったためだが、懐かしい。これを定年後にされると言うのは、地域デビューと趣味と健康を一辺に満たす素晴らしい趣味だと思う。私もやってみたいが、流石に今では恥ずかしい。何かのトリガーが無いと難し。


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