社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

宮部みゆき『ICO-霧の城-上下』

2016-07-02 13:39:33 | 趣味(読書)

久しぶりに宮部みゆき氏の作品を読んだ。『過ぎ去りし王国の城』以来となるが、かなりの長篇だった。出版はこちらの方が先で、2010年10月だが、元のノベルは2008年6月に刊行されているとの事なので、割と新しい。時期的には、『孤宿の人 上下』と同じなので、このような長篇を連続で書かれる事に改めて驚いた。しかもどちらもかなりシンドイ物語だ。

この『ICO-霧の城』だが、実は最初の方で何ページか読んで、その後読むのを挫折してしまった。そして数カ月ぐらいしてから、再度読み始めて、面白くなり、一気読みした。

宮部氏の作品には、ファンタジー物(異世界物)として、『ブレイブ・ストーリー』『英雄の書』『悲嘆の門』等があるが、いずれとも違う、ストリーであり、この『ICO-霧の城』は、これだけでも十分面白い作品だと思う。下巻の方に、ゲームデザイナーで大学教授の方の解説が掲載されており、初めて、元はテレビゲーム『ICO』であり、このテレビゲームのノベライズと知った。別に元を知らなくても、この小説だけで十分楽しめたが……

ICO上

書 籍:ICO-霧の城-(上)
著 者:宮部みゆき
発行日:2010年11月12日初版
発行者:鈴木哲
発行所:株式会社講談社
定 価:本体581円(税別)

僕が君を
守ってあげる。
だから
手を
離さないで。
霧の城が呼んでいる、時が来た、生贄を捧げよ、と。イコはトクサ村に何十年かに一人生まれる角の生えたニエの子。その角を持つ者は「生贄の刻」が来たら、霧の城へ行き、城の一部となり永遠の命を与えられるという。親友トトによって特別な御印を得たイコは「必ず戻ってくる」と誓い、村を出立するがーー。

 

ICO下

書 籍:ICO-霧の城-(下)
著 者:宮部みゆき
発行日:2010年11月12日初版
発行者:鈴木哲
発行所:株式会社講談社
定 価:本体600円(税別)

君には
力が
あるんだよ。
霧の城に
負けない力が。
断崖絶壁に建つ霧の城にやってきたイコは、鳥籠に囚われた一人の少女・ヨルダと出逢う。「ここにいちゃいけない。一緒にこの城を出よう。二人ならきっと大丈夫」。なぜ霧の城はニエを求めるのか。古のしきたりとヨルダの真実とは。二人が手を取り合ったとき、この城で起きた悲しい事件の幻が現れ始める。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿