今年に入って、元同僚から相談を受けた。今年で定年を迎える先輩でもある。既に定年まで1年を切っている。お互いに年を取ると、視力や聴力の衰えで、定年以降働くのが心配でもある。東京に家はあるが、仕事の関係で、社宅で大阪暮らしだ。家のローンは余り残っていないようだ。
先日私の助言で、始めて年金定期便を見て、60歳以降の自分がもらえる年金を知ったらしい。思ったより少ない。と言うか記載されていた額が年間にもらえる額か月にもらえる額かもわからなかったらしい。しかも今年から厚生年金の報酬比例部分の年金は、60歳からは貰えない。
しかも、この60歳に支払う税金(住民税等)は59歳の時の所得にかかる。
私を同じで、彼は30歳中頃の当社への中途採用だ。従って、定年まで務めても退職金は、最初から当社に務めた方とはかなりの差がある。およそ半分とは言わないが、相当な差だ。
家のローン等はないようだが(あまり深く聞いていない)、逆を言えば貯蓄は余りないようだ。これはあまり聞いていない。
60歳の定年で、会社を辞めたいが、やめても貯蓄がない。60歳の時の税金も払えない。年金がもらえる61歳以降でも、年金だけではとても暮らせない。
と言う事を年金定期便を見て始めて認識したらしい。
それなら、再雇用で、60歳以降もはたれけば良いのではと思うが、健康上やその他の事(これはあまり聞けていないが・・・)、60歳で辞めて、東京に帰りたいようだ。この辺の事は良くは分からないが、なんとなく解る?気がする。
しかしそれなら、なんでもっと前から、準備していなかったのか?と思って、彼に再度言った。
「定年まで残り1年もないので、無理でしょう?今更何を言っても対応できないと思いますよ。再雇用で働くしかないでしょ。そうでなければ少なくとも定年の5年前ぐらいから、手を打つ必要があったと思いますけど、今となったら手は一しかないですよ。でも手がある分幸せではないですか?それとも再雇用ではなく自分で仕事を探しますか?掃除や警備員さんやマンションの管理人さんぐらいしかないですよ?」
と言う事で、この方だけでなく、周りの先輩方の話を聞くと、ほぼ同じ話となる。
一様に、皆さん「お金がない」と仰る。それでは「定年前に、定年後のお金を試算されましたか?或いはご自分の収入を把握されていましたか?家の貯蓄がどれぐらいあるか7知っていましたか?どうやって増やすか勉強しましたか?」と聞くと、「それは知らない。どうでも良い。女房に任せている」と。
一方わがままな先輩に同じ質問をすると「50万円簡単に儲かる投資はないか?」と仰る。「簡単ですよ。元でが、5千万あれば、1%で50万円儲かりますよ!」と言うと「アホー、そんな金が何処にあるか?」とないものねだりをされる。
年があけてから、円安と株高が進んでおり、私は個人的には内心ホクホクしている。そうかなり損を401Kの確定拠出年金もその損がかなり戻るし、投資信託や外貨預金もかなりの儲けを出してくれるからだ。
会社でも毎日、同じ会話が交わされる。「円安はまだ進む」と。だから何なのと言う事で再度諸先輩方に聞く「みなさん外貨預金やFX、投資信託をされていますか?」
しかし、答えは「いややっていないよ。会社の利益が上がる事を考えていた」と。私は内心「嘘言え。そんな事はないだろう。会社の仕事もまともに考えていないのに・・・」
ある先輩は「いややっぱり儲かるのは株だ。」とおっしゃるので、「株をもっているのですか?」と聞くと、「いや株はやらない」と????
当社(の親会社)は一部上場企業だ。それでもこんなもんだ。ないものねだりをするのは、一部上場の企業の社員であっても同じだったようだ。私は個人的には、これが一般的な会社員なのだろうと最近は諦めている。と言うかもはやどうでも良い。折角色々アドバイスしても、お金がない。儲からない。しかし、簡単に楽して儲けたいと思っているが、投資に踏み出す事はされないようだ。
これはこれで、良いと思う。なけなしの貯金を、騙されてなくす危険性は無さそうだから?うまい話は危ないと言うリスク回避は出来るのだから・・・。
など最近富に感じるた。そして手にした書籍を読んで、また更に感じた。
この書籍を上で上げた先輩に紹介したい。しかし余りにも遅い。本来はこの書籍で紹介されている事をできるだけ早く実践する事が最良の事だと思うが・・・。
書籍:50代から始める「お金」改革 定年後破産しないためにやるべき3つのこと 発行:2012年6月26日初刊発行 著者:深田晶恵 発行所:株式会社すばる舎 定価:本体1,500円+税 |
”定年後破産予備軍”はこんな人! 昨年一年間でいくら貯金できたかわからない 生命保険で何年も見直しをしていない 住宅ローンの60歳時の残高を知らない 一つでも当てはまるなら要注意 まだ間に合う!無理なく、安全確実に老後資金を+1000万円増やす |
老後の明暗を分けるのは「年収の多寡」ではなく、いかに「準備したかどうか」である。 「決して贅沢をしているわけではないのに、なかなか貯蓄が増えない」と言う人の貯まらない原因は、意外な所にある。 準備する「時間」が、最も大切な資源。今気づいて始める人だけが救われる。 |
もう一人の同僚に聞いた。かなり危なさそう方だったからだが・・・。
「住宅ローンはいつ完遂予定ですか?」。「70です。35年ローンを組んでいるので」との答えだったが、もう何も言うことができなかった。
私の会社の後輩たちは、円安でかなり儲かっているようです。私の回りの若い子達は、バシバシ取り引きしているようです。FXもしているとか…。
ETFは、かつてやってました。実感としては、株を買うのと変わらないので、楽な感じでした。現在は、何となく見るだけです。興味あるって言い方は間違ってますね。スミマセンm(__)m
株では、増やした…のちにだいぶ減らしたので、現在は停止しております。TOPIXのETFとか分かりやすい物には、まだ興味あります。
円安臨時ボーナスで助かってます。30代サラリーマンです。