今度の衆議院選挙(当家に贈られて来た同じ候補者からの3枚のはがき)や自民党のパンフレットで今回の選挙について掲載したが、同時に今回も最高裁裁判官に対する国民審査権の行使も同時に行なわれた。
今回の国政選挙(つまり衆議院選挙)は、特に悩む事無く候補者と候補党は選択していたが、問題は此方の方である。毎回実は判断する材料がなく、困っていた。結果と言うか判断する材料として、新聞に掲載される、「最高裁判所において関与した主要な裁判」と言う、事例で過去どう言う裁判で、結果どう言う判決に関わったかを照らし合わせて、私の考えと言うか、被害者としての考え方(少なくとも人間としての考え方)を考慮して判断しているかを、その判断材料として来た。つまり、ご本人の経歴や心構え、考え方を読んでも、内面的な結果は判断できないからである。
今回8月24日(月)の朝日新聞の意見広告として、一面を借り切って、「一人一票」の実現のために最高裁裁判官に対する国民審査権を行使しよう!との広告が掲載されていた。広告元は「一人一票実現国民会議」と言う所らしいが、その主張にはそのまま同意する事は出来ないが、少なくとも最高裁裁判官に対する国民審査権の行使と言う機会と考え方を改めて考えさせる機会となったのは確かであると思う。
その主張に同意する事が出来ない事の理由は、概ね考えるまでもなく下記問題が有るからである
- 都市部と地方格差が更に広がる(同じ人数比にすると・・・)。場合によっては地方が成り立たなくなってしまう。
- 同じ人数比にすると国会議員の数(が決まってはいるが・・・)増加し、余計に税金を使う事になってしまう。
と言う事で、日本は資本主義、民主主義の国では有りながら、一方で実は強固な社会主義の国でもある。だから、健康保険や、年金、社会保護等の米国にない多くの制度もある一方で地方格差も余りないと言う珍しい国ではないかと思う。しかも銃刀なども自由に持つ事も許可していない国でもあり、結果最近の道徳問題や麻薬の問題等色々課題は残っているが・・・。
今日のTV等の放送を見ていると、米国のオバマ大統領の支持率が当初80%近くから最近では50%を切り、不支持率も40%を超えてきているとの事。その最大の課題は医療保険の改革であるが、これは米国と言う国の矛盾を既に抱えていると思う。つまり米国では成功者(つまり大半意味する所は金持ちとなる)は、正義であり、強者でもあり、強者イコール正義のループとなっている。つまり強者が、弱者を救う事で国を維持してきた背景があると思っている。
つまり、成功者の報酬(莫大)と税金(少ない)は日本と異なっており、その成功者の方が寄付やボランティアを行なっており、更にヒーローとなる。強者が弱者を救う構図であり、自分が強者となるか弱者となるかは自由な考え方だった。従って自分の身を守るのも自分(つまり一般の人が銃を持つ事ができる)となる。日本は、これは公的行政が行うとの違いがあると思う。
さて、趣旨から大分外れてしまったが、上記も踏まえた中で、最高裁裁判官の罷免等の判断を行うのは、その事例が少ない事と、その内容というか表現が朝日新聞を持ってしても難しくしかも同じ内容なはずが、新聞のチラシに挟まれた『最高裁判所裁判官国民審査公報』でもその内容と言うか表現が異なる事によって、更に混迷を極めている。
結局3種類の新聞や公報で今回対象となる下記の最高裁判事の紹介や判決事例を昨日と今日の2日かけて熟読する事にした。
- 桜氏龍子(さくらい りゅうこ)氏
- 竹内行夫(たけうち ゆきお)氏
- 涌井紀夫(わくい のりお)氏
- 田原睦夫(たはら むつお)氏
- 金筑誠志(かねつき せいし)氏
- 那須弘平(なす こうへい)氏
- 竹崎博允(たけさき ひろのぶ)氏
- 近藤宗晴(こんどう たかはる)氏
- 宮川光治(みやかわ こうじ)氏
と名前だけ掲載するが、上記で述べた様に、学歴や経験がその判断材料を決めるわけではないので、あえて、掲載もしないし、その気もない。結果がどうなったかは、明日の新聞を見るしかないが、明日その余裕があるが分からない。
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