社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

小杉健治『残り火』

2016-03-19 13:34:24 | 趣味(読書)

またまた新しい作家の作品だ。なかなか面白かった。最期の落ちは、途中から予測はできたが、葉真中顕『ロストケア』と同じような展開だ。しかも最期の最期でドーンと来る。

連続通り魔殺人の容疑者として逮捕された相浦純也。裁判が進むにつれ、先の3件の連続通り魔殺人と4件目の殺人未遂事件は、別事件で、4件目の真犯人が判明する。そして先の3件の連続通り魔殺人も相浦純也が犯人ではないとわかってくると、では犯人は誰?最期の落ちはどうなるのだろうか?突然、それまで全く登場していない新たな登場人物が真犯人として上がるはずはない為、ある程度は予測されるだろが、あまりにも突然的と言うか葉真中顕『ロストケア』よりも固定的な形で、真犯人がわかる形となる。まさかこの人が……。

残り火

書籍名:残り火(のこりび)
著者:小杉健治(こすぎけんじ)
発行者:稲垣潔
発行所:株式会社双葉社
発行:2015年10月18日初版
定 価:本体657円+税

連続通り魔殺人の容疑者として相浦純也が逮捕された。偶然縁のあった立花孝久は純也の無実を確信していた。立花の息子は痴漢容疑で逮捕され、裁判で無実が立証されたものの、その後自殺を遂げていた。立花には息子と純也の姿がダブって見えたのだ。立花は息子の弁護をした水木弁護士に裁判を依頼したのだったが……。衝撃の結末が話題を呼んだ傑作ミステリーついに待望の文庫化!! 予想しえない驚愕の結末が待ちうける
衝撃度200%の傑作法廷ミステリー!
「ミステリー愛好者の間で語り継がれるべき傑作であると断言する」(『解説』より)ときわ書房本店 宇田川拓也

圧倒的に不利な裁判に臨んだ水木弁護士は、連続殺人事件の被告・相浦が頑なに口を閉ざす、ある「秘密」に気づいていた。その「秘密」が水木の予想通りならば、相浦の無実は証明されるのだが……。
迫力の法廷シーン。そして驚愕の結末。これぞ法廷ミステリーの傑作!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿