一昨年からの世界大不況の中、日本ではデフレと就職難民(失業率最悪)、就職内定率最悪と倒産件数最悪、自殺者最悪等まるでよい事がない。昨年の自民党から民主党への政権交代から変革は始まっているが、今だ国民へのばら撒き政策で選挙対策しか取れていないと言う批判もあるが・・・。
一方で環境破壊が進む中、CO2削減目標を勝手に25%等と決めるなどいまいち、独断専行的過ぎる所がある。この環境破壊(ここでは温暖化)つまりCO2削減については、そうは言っても早急に手を打つ必要がある。そうしなければ、沈む国が有るのも事実だし、実際昨年末からの欧州の大寒波はこの温暖化の影響とする説もあるからだ。
さて振り返ってCO2削減に貢献する日本の実用技術を見てみると、非常に多くの商用化された物がある。おそらく世界一技術をもっていると思う。
※昨年の民主党が行った事業仕分けでの一場面:「世界No1を目指してスーパーコンピュータの開発を進める」->民主党の蓮舫参院議員の「世界No2ではだめなのか?」には流石に私もあきれた。余りにも無知としかいい様がないが、公務員の数を半分にしてでも、科学の火を消してはならない。ただでさえ最近の小学校の理科への関心が低くなっているのに・・・。日本は資源が無い国であり、従って輸出型国家であり、その基本となるのは世界の何処にも負けない技術である。それを理解していない国会議員は、無知としかいい様がない。子供手当てや、エコポイント等での内需拡大はすぐ底を突くのは目に見えており、この辺も菅直人財務相兼副総理の頭もどうなっているのか不思議でしょうがない???しかも経済成長戦略策定チームの会合に、竹中平蔵慶大教授を招いて意見を聞いたのだが、その政策論争その物が間違っているとしか思えない。
あまり、民主党に過度な期待をもっている国民は既にいないと思うが、そこは民間企業に期待するしかない。しかし上記に挙げた技術とはなにか?ソーラーセルや電池(一次と二次の両方だが特に二次電池のリチュームイオン電池)、そして次世代燃料電池、モーター技術やインバーター技術等沢山の民生化された技術があるが、その中でも最も大きな技術は、おそらく高速鉄道(新幹線)と原子力発電ではないかと思う。いづれも政治力が伴う為に、なかなかこれらの技術を輸出するのに二の足を踏んでいるのが現状ではないだろうか。技術があっても、商売が下手な日本と海外から言われているが、確かにそうだろう。韓国でさえも原子力発電を海外に売り込む為に大統領自ら動いているのに・・・。
この二つの技術はおそらく温暖化を抑える(つまりCO2排出を抑える)上で、最も重要な技術となろう。つまり発電と国内の輸送でのCO2排出を抑制する事ができるからだ。最も後は電気自動車の普及が大前提となろう。残るのは航空機と海上輸送を化石燃料以外で置き変える事ができるかにかかっているだろうが、これは今の所かなり難しいだろう。次の世代に託すしか手が無いかも知れない。
さて今回の一つ新幹線の技術輸出に関しては、日本の技術が海外へ移転されるという将来への懸念はあるが、むしろ環境問題と輸出型経済を考えた場合避けて通れない問題となろう。既に台湾で台北と高雄をむすぶ高速鉄道に採用されており、年末のニュースによると英国でも日立の車両が採用され昨年12月14日に開通したとの事。
更に中国の武官と広州(1069キロ)を結ぶ高速鉄道が同様に昨年12月26日に運行を開始しているが、この元となっているのは欧州と日本の技術であり、中国が独自開発したと言っているが、そうではない。既に日本の新幹線の技術がどんどん輸出されていると言う事だ。欧州や日本の高速鉄道が世界中に、ネットワーク化されれば、CO2排出をかなり抑えられるのは間違いない。
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