社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

篠田節子「コンタクト・ゾーン」

2008-03-22 22:33:44 | 趣味(読書)

前回の篠田節子「カノン」に続き、氏のわりと新しい小説の紹介です。かなりの長編小説で、はっきり言って読み終わるのに時間が掛かりました。且つ今まではなかった全く新しい氏の作品です。しかも先週行ってきたマレーシアに、近い政情不安定な国へ旅行に行った30代後半未婚女性3人組の生き残り物語であると同時に、3人の女性の自分の生きる場所(生きがい)を探す物語と思いました(一言で言ってしまうと・・・)。

<主人公:超概略>
1)内山真央子(まおこ)
  公務員、最後唯一日本に帰国するが・・・。

2)増島ありさ
  日本では不倫の男に翻弄され続けるが・・・。テオマバルのタンリに好かれ夫婦になる。日本には帰らず、タンリの子供を生む。

3)大道寺祝子(しゅくこ)
  大病院のお嬢様で医者の資格を持つが、日本では、医者として全うに働いていなかった。戦争状況の中で、医者として目覚める。

チョット読むのに躊躇するぐらいのハードカバーの厚さとその内容紹介で圧倒されますが、その内容と日本に住む日本人の環境とギャップが大きい為、割とサラーと読めるかもしれません。 この小説に関しても、詳細は書きませんので、皆様各自気合を入れて読んでみてください。


コンタクトゾーン-2.jpg書籍名:「コンタクト・ゾーン」
発行所:毎日新聞社
発 行:2003年4月30日初版発行
初 出:2001年8月~2003年3月「サンデー毎日」連載
定 価:1,900円+税

<ハードカバーの帯の紹介>
まばゆいラグーン、豊かな熱帯雨林に恵まれた島・バヤン。
その歴史には、つねに世界の矛盾が集約されていた。
異なる価値、異なる秩序がせめぎあう「異文化接触地点」で、
あなたは驚くべき光景を目撃する。
危機にみちた時代を、全身で学び、生き抜いていくということ---
篠田節子が贈る、スリリングな感動巨編! 

邦人女性3人消息不明
襲撃された楽園。暗転の休日。
戦場と化した島に
出口はない。
”生きろ。何があっても”
いま、女たちの戦いがはじまった!

新境地に突入した篠田ワールド
待望の最新長編1300枚!

 

※謝辞まで含めると510ページ2段組です。本当に長いが迫力はる物語です。

登場人物の中で、最初の方で登場する、日本人女性3人をガイドする日本人工藤の位置づけだけが何の意味があったのかがよくわからないが・・・。


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