図書館や書店などでは大体、著者別のあいうえお順に分類されている。最近池井戸氏の作品にはまり、連続して読んでいたが、ふと氏の作品の隣に目が行ってしまい、ハードカバーの帯の説明と最初の数ページを読んでおもしろそうだったので、また新しい作家にチャレンジする事にした。
五十嵐貴久と言う作家だ。全くの初めてとなるが、なかなか読みやすい。少し状況の説明がわかりづらい点があるが、難しい所は適当に飛ばしてどんどん読んでいくとなかなかおもしろかった。
作品は『TVJ』と言う作品だ。TV JAPAN TV JACK TV JUNGLE TV JOKERと注釈されている。
まあ―実際にはあり得ないが、逆にあり得そうにないので、面白い。なぜ主人公の設定が、経理部員なのかは分からないが、特別に何か著者の経理部員に対する思い?認識に特別な意味があるような気はするが、まあ―でも面白い。
帯の作品紹介に『愛する婚約者を奪還せんと、ヒロインの「ダイ・ハード」ばりの活躍が始まる。』とあるが、まさにそうだ。ダイ・ハードばりの活躍だ。読んでいて大変面白かった。
しかし、残念な事に最期まで犯人達の正体が、あいまいだったのは残念だった。
更に最初の登場人物の役割等も余り意味がなさそうな気がした化粧品会社光生堂社長森中や営業担当役員藤田等。
そして、犯人達がニックネームで呼ばれていたが、何とも無駄でその意味も不明確と感じられた。少佐、ルーク、クイーン・・・
でもまあ―、なかなか面白い作品だったのは間違いない。一気に読んでしまったからだが。
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