昨日の夕刊と今日の朝刊に、近畿にとっては暗い記事が掲載されていた。娘の就職の件もあり、どうしても、この辺の動向が気になる。
さて、朝日新聞の記事にもあるように、総務省のWebにデータが公表されており、昨年末(12月)の完全失業率は全国平均(男女含む、季節調整値)で3.8%で最悪の2001年の5.4%からするとかなり改善してきており、前年度の4.0%からも0.2%の改善と言うことになるが、こと関西の状況だけ見ていると周辺を含めて改善されている実感がわかない。なぜか、上記のデータは全国平均であり、地域別で近畿だけを見ると、年平均4.4%となっている。最も近畿の最悪完全失業率は2002年の6.7%からするとかなり改善してきてはいるのだろうと思うが。
更に、これを年代別に見ると、15歳~19歳:8.7%、20歳~24歳:7.5%、25%~29歳:5.7%と前世代中この上記の数値が最も高い。つまり、予想以上に、若い世代ほど、失業率が高いと言うことになり、近畿の将来も不安だが、日本の将来も不安だ。
一方で新聞にある様に、近畿は12月の有効求人倍率が1倍を割り0.99%(全国平均0.98%)と前月から△0.04%悪化(全国平均△0.01%:厚生労働省データ)となっている。
<全国地域別有効求人倍率:最低倍率と最高倍率東と西地域のみに修正抜粋>
地域 | 06年12月 | 07年12月 |
北海道 |
0.6% |
0.58% |
南関東 |
1.17% |
1.12% |
北関東・ 甲信 |
1.23% |
1.15% |
東海 |
1.60% |
1.50% |
近畿 |
1.13% |
0.99% |
全国 |
1.07% |
0.98% |
1)日本語教室の話の中で、中国人が増加しているのは相変わらずであるが、最近のインドネシアやベトナム人の増加が気になり、彼らに仕事に関して忙しいかどうかを聞いてみると、勤めている会社はいずれも関西の中小企業であり、どうも土日も働いているようである。つまり忙しいらしい。
2)一方でつい昨年の頭に、当社の工場の人間に聞いた話では、日本人の季節労働者を集めようとしても集めるのが困難な状況と聞いた。
上記失業率との関係を考えるに、職業別の失業率を見て見ないと、何とも言えない矛盾した結果と思う。なにが言いたいか?俗に言われる3Kの仕事や単純作業の仕事のニーズはおそらく多くあるが、就職を求める側特に若者の就職意欲にも課題があるのではないか?
一方、最近問題になっている派遣社員による大手メーカーの正社員抑制策も関係しているように思う。
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