社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

日経ビジネス2012.6.18号『特集 早期退職の経済学 もし今、辞めたらどうなる?』

2012-06-18 16:05:21 | セカンドライフ

奥様の事務所で定期購読している雑誌に日経ビジネスがある。奥様は通常1週間遅れぐらいで、家に持ち帰ってくるのだが、今回はすぐ持って帰ってきた。特集記事が、私が最近悩んでいるテーマそのものだったからだ。その特集とは『早期退職の経済学 もし今、辞めたらどうなる?』。

さてこの記事は、私の背中を押す事になるのか?それとも引き戻す事になったのだろうか?結論からすると私の背中を押す事になりそうだ。

早期退職した場合は、定年まで会社に残った場合の生涯年収や将来の受け取れる年金に関して言えば、損になる事は当たり前だろう。そう絶対額を比較すると当然の結果となる。

50歳代の転職で満足できる仕事で今より同じくらいの給料を得られる可能性は限りなく少ない。自営独立しても成功する可能性もかなり低い。田舎暮らしや海外暮らしも現実は厳しい。資産運用で給料を補てんしようにも金利が低く、また毎月配当型投資信託も逆に損が生じている。

一方会社に残っても、降格・減給・ベアや定昇停止、出向や転籍・転勤、未経験・不向き部門へ移動、職種転換、ノルマの厳しい部署への移動、雑用部署へ移動等のリスクが発生する。

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最も既に私も今の会社に出向し、職種転換し、降格され、減給し、ベアや定昇停止など以前の状況だ。しかしそれでも、自分の給料は良いと思う。前日今年の夏のボーナスが出た。明細を見て、親会社本社の私への評価がわかった。おそらく最低ランクだ。昨年の冬のボーナスより10万近く下がっていた。つまり最悪・最低の評価を下した事になる。それでも賞与の絶対額は良いと思う。そして誰からもいじめを受ける訳でもなく、私にできる仕事を会社ではやるだけだ。会社の上がその仕事に評価しなくても・・・。そう仕事らしい仕事をしていない上司、社長や本社の管理職と給料を比較するから頭にくるのだろう。他の人間がどうか?これを考えるのが問題なのだろう?他の人間の事は考えなければ良い。

この特集の最後の方に、3人の事例が掲載されていた。この最初の方の事例が私の背中を押しそうだ。

56歳で辞表を提出。全財産は約1,000万円の貯金に約2,500万円の退職金。住宅ローンは完済。老後の蓄えに2,000万円を残し、年金がでるまで9年間を1,200万円(1,500万円ー長男の学費300万円)と終身型個人年金の月3万円(55歳から)の月計14万円で生活を計画。

日々の食事は八戸の新鮮な食材を使って自炊する。太極拳は地域サークルで楽しむため必要な費用は月数千円。ふたを開けてみると、1か月の生活費は12万円~13万円で済んだ。

「確かに早期退職をして、生涯年収や年金では損をしたかもしれない。でも、時間に追われていた会社員時代と今では、同じものを見ても感じ方、捉え方が全然違う。金銭では換えられない物を自分は手に入れた」

と掲載されており、実際にこの方の様に、14万円で生活できている方は多いかも知れない。

アーリーリタイアするなら1億円必要だとか、月の生活費は最低25万円、余裕のある生活を送るならあと10万円つまり35万円などを頭に置くから、試算がおかしくなるのだろ。確かに本記事中でも。45歳でリタイア。90歳まで25万円で生活するなら1億3500万円と(年金がきちんと出れば8000万円と。アーリーリタイアして年金が65歳から19万円出る試算はおかしいが)試算されているが。

上記の方の例が非常に理想的な条件なのだろうか?

56歳と言えば、一般的に管理職定年となり、給料が減額される。また資格も下がる場合も多い。これはある意味現場の最前線から一歩身を引かされた状況でもある。そして今まで、部下だった後輩等が、上司になる事も多いだろう。そしてお互いに気を使うかも知れない。

もうサラリーマンとしての夢や目標はなく、と言うか先は見え、そして後は定年まで何とか同じ会社の同じ部門で働きたいとなる。少しでも楽をして、責任もなく・・・。しかし残り4年は思ったより長い?短い?いやこれが55歳や56歳だから帰って決断できるのだと思う。これが58歳や59歳なら、まず残り1~2年なので何が何でも我慢するとなる。そういう意味でも56歳は非常に意味がある年齢だと思う。

家のローンが完済しており、貯蓄が1,000万円。更に退職金が2,500万円と言うのは相当条件が良いと考えられる。更に55歳からもらえる終身型個人年金まで手を打たれていたとは。

さて、記事にも掲載されているが、個人の損得勘定で行けば、当たり前の事だ。早期退職すれば、失う物は、金だ。生涯年収や年金の絶対額では損するのは当たり前だ。しかしそんな損得を比較してどするのか?ついでに役職やプライドも捨てなければならないが、そんな物は最初からない。

ただ、クレジットカードだけは辞める前に用意しておかなければならないが・・・。

自分自身の環境を再度まとめる。

年齢57歳。今年は既に夏のボーナスが支給された。家のローンや借金はない。子供達も大学を卒業し、働いている。長男は結婚して今年に初孫が生まれる。これは実は問題だ。おじいちゃんと呼ばれるには多少お金は必要だ。そして退職金はと言うと上記の方の様に2,500万円など高値の花で、その半分以下つまり1,200万円ぐらいだろう。更にその4割は4001Kによる確定拠出年金で半分近くが目減りしている。結局全部で1,000万円ぐらいだろう。

一方貯蓄はと言うと、これは上記の方より相当多い。しかし55歳からの終身型個人年金も掛けてはいない。が概ね上記の方の条件よりは良さそうだ。

このまま惰性で来年まで仕事してしまうと、58歳になる。そうすると逆に定年に縛られる。定年までいると退職金に200万円がプラスされる。残りはわずか2年ではないか?と周りも言うだろう。やはりそれはいやだ。定年に縛られたくはない。定年は単なる通過点にすぎない。それを意識する意味でも足を踏み出さなければならない。


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