社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

神永 学(かみなが まなぶ)『タイム・ラッシュ』

2009-01-09 08:11:54 | 趣味(読書)

この作品も先日図書館に行った時にまとめて色々あさった中で、借りて読み始めた作品ですが、この氏の作品を読むのははじめてです。名前すらも知らない作者ながら(私はですが・・・)、奥様や娘は下記著者紹介での『心霊探偵 八雲 赤い瞳は知っている』を既に知っていた。奥様も先の読み、あっという間に読めるよ!つまりおもしろい作品であると評価していた。

と言う事でこの作品を読み始めると確かに奥様の言うとおり、あっという間にどんどん読める作品である。テンポがなかなかよく、せまりくる恐怖(少女が夢見る殺人予告の夢)が何らかの法則を持っているのか?なぜ次々に殺人が発生するのか?少女の父親が殺され、自分も殺される夢の中で、誰が最後の犯人なのか?主人公の真田省吾の本当の両親とは?

暗くなりそうなテーマの作品ながら、スピード感と主人公およびその周りを固める登場人物により、大変楽しくハラハラドキドキ読める作品です。

タイムラッシュ1.jpg書 籍:『タイム・ラッシュ--- 天命探偵 真田省吾
著 者:神永 学(かみなが まなぶ)
発行年:2008年3月20日初版発行
発行所:株式会社 新潮社
価 格:1,000円(税別) 縦1段組み330ページ

<ハードカバー帯の紹介>
不死身のイケメン探偵が失踪する。人気絶頂新鋭が放つ、新ヒーローを見よ!

夢の中で殺される少女。それが現実となる前に、
おれは彼女を救出できるのか。

<おい!真田!返事をしろ!> 耳元で山縣の声がする。真田は、軋むカラダに鞭打って、上体を起こし、ヘルメットを脱ぎ捨て、 水中から顔を出したように、ぷはっと息を吐き出した。 「聞こえてるよ」無線機に向かって返事をする。頬の内側が痛んだ。 <生きてるのか。よかった> 山縣が安堵の息を漏らすのが聞こえた。歩道には、ベンツが乗り上げ、その下にバイクが挟まっていた。 フロントカウルが砕け、ハンドルもあらぬ方向に捻じ曲がっている。一緒に突っ込んでいたら、おれも確実 死んでいたな。 「ターゲット死亡。バイク大破。おれズタボロ」 <ふざけてる場合か?> 怒気をはらんだ山縣の声が、耳に響く。                                 ---本文より

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<著者紹介> 神永 学(かみなが まなぶ) 1974年山梨県生まれ。日本映画学校卒。2003年文芸者から自費出版した『赤い隻眼』が好評で、それを大幅に加筆・修正した『心霊探偵 八雲 赤い瞳は知っている』で2004年に同社からデビュー。 エンタテイメント性の高いストーリーと、独特なリズムをもつ映像的な文章で若い読者をつかんでいる。 脚本も手がけ、2008年3月に「心霊探偵 八雲」を舞台化。同シリーズは現在7巻を刊行。他の著書に『山猫』がある

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《主要登場人物》

真田省吾---探偵事務所で働く、無鉄砲な青年。22歳

中西志乃---殺人を夢で予見する車椅子の令嬢。19歳

山縣-------真田が勤務する<ファミリー調査サービス>の所長で元警視庁防犯部の刑事

黄香-------頭も口も達者な20代後半の女探偵

柴崎功治---新宿署・組織犯罪対策課の刑事で山縣の元部下

中西克明---中西運輸の2代目社長で、志乃の父

長谷川功---中西家に使え、足の不自由な志乃の補佐を勤める初老の男

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