1月12日(土)の朝日新聞be on Saturday フロントランナーを読んだ。アドビシステムCEOシャンタヌ・ナラヤン氏へのインタビュー記事だ。アドビ-システムと言えば、今では電子フォーマットのPDFが世界で標準となっており、このPDFを読み事ができるAcrobat Readerでも有名だ。もちろん無料で配布されている。そしてデザインや印刷と言う分野で考えた場合、ポスター制作や雑誌等のデザイン等で使用されるイラストレーターや写真加工のフォトショップ等のプロの世界ではこれも標準となっている。このアドビ-の現在のCEOシャンタヌ・ナラヤン氏。インド生まれでカリフォルニア大バークリー校卒業後、アップル入社。アップルトークやアップルシェアを手掛け、1996年に写真共有サービスピクトラを起業。98年アドビ-に入社。2005年COO。そして2007年CEOに。
この記事の中にフラッシュのマクロメディア社やウェブ解析企業オムニチェア社の買収の話がでていたが、これもなかなか面白かった。そして最近アップルとの間でもめたこのフラッシュの開発の打ち切りが決定している。まあーこの辺は時代の変化への対応と言う事になるのだろう。
そして最後に新時代に社会に出る若い人々への助言として「夢を追及することです。経験上、それこそが成功に最も必要だと断言できます。朝、目覚めた瞬間から何かに情熱を感じているなら、きっとそれをうまくできるようになる。逆にそれがなければ、他より抜きんでることは難しい」。
余りにも普通の言葉だ。そして良く言われる言葉だろう。そして一番これが難しい言葉だ。それはやはり成功を手にした者だけが言える言葉なのだろうか?本当に夢を実現した人々だけが。
夢を追及する事。夢を持ち続ける事。小さい時は皆がこの夢を持っていたと思う。しかし社会人になり、ある程度仕事がこなせる様になる頃には、既に夢がなくなっているのではないだろうか?私も最近まで全くなかった。あるはずがない。定年も近い。病気もした。そして休職した。給料も下がっている。もう後はただ定年をむかえるだけだ。今の仕事にもやりがいもなければ、そして夢もない。
そう仕事と言うか今の会社に夢がないと言うのが一番の問題かも知れない。個人的に夢がなければ、少なくとも会社の将来に夢がないと問題だ。社員のモチベーション上も問題だと思っている。これは当社の経営層や親会社の問題が一番大きいのだが・・・。
しかしそれでも個人に夢は絶対必要だ。がこの夢を持ち続ける事は難しい。既に夢が無くなっているのだから・・・。
昨年なでしこジャパンの澤選手が同じような事を言っていた。そしておそらく今日卓球の全日本選手権で初めて優勝した福原藍選手も同じ事を言うかも知れない。それだけにみんな凄いと思う。
再度振り返っても、「夢を追及する事」の前に、まず夢はなんだろう。これからの長い第二の人生。新しい夢を持たなければ、何に努力すれば良いのか?何の為に仕事するのか?それが見えてこない。努力する目標が見えてこない。と言う事で、まずはできるできないを考えずに新しい夢を持ちたいと考えている。
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