2006年の省エネ改正法で、『小売業者における表示制度』として
- 2006年4月に施行された改正省エネ法において、小売事業者の情報提供に係る努力義務が規定された。これを踏まえ、統一省エネラベル等により情報提供を行う等のガイドラインを策定した。
- 2006年10月から制度運用開始。統一省エネラベルは、テレビ、エアコン、冷蔵庫が対象。
とされており、この具体的中身は
- 【多段階評価制度】
・省エネ性能を5つ星から1つ星の5段階で表示。市場における製品の性能の高い順に5つ星から1つ星で示している。
・トップランナー基準を達成しているものがいくつの星以上であるかを明確にするため、星の下に矢印でトップランナー基準達成・未達成の位置を明示。 - 【省エネラベリング制度】
・トップランナー基準の達成のものには緑色のeマーク、未達成のものには橙色のeマークを表示。
・その他トップランナー基準の達成率及びエネルギー消費効率(年間消費電力等)を表示。 - 【年間の目安電気料金】
・エネルギー消費効率(年間消費電力等)等を分かりやすく表示するために年間の目安の電気料金を表示。
となっており、2006年当時から、2009年の改正により対象品目に浴室乾燥機等の追加もあり、その後更に省エネ法は、強化されている。
さて日本の新幹線の技術を輸出する事についてでも地球レベルの環境問題(CO2排出抑制・制限)と言う意味で、私の意見を掲載したが、一方自分の家庭に振り返ってみる。つまり、昨年自民党時代に実行された、省エネと経済活性化を兼ねて、エコポイントが導入され、結果、世界大不況下の中でエアコンや液晶Tv等の製品が、多少は売れたとの事だが、改めて今週末(土)のチラシを見てみた。
上記の特に3に関して、液晶TVやプラズマTVに関して、その目安の年間の電気料金を、新聞のチラシに記載していた家電量販店は、2社だけだった。「ジョウシン」と「ミドリ」のみ。
さてこの年間消費電力費だが、「省エネ法に基づいて、型サイズや受信機の種類別の算定式により、一般家庭での平均視聴率時間と基準により算出した一年間に使用する電力量」と各メーカがカタログに注釈しているが、基本は消費電力と使用時間で、決まってしまうと思うのだが、実際の記述つまり、消費電力がその基本であり、後はその使用時間と合わせて比例する筈と思うが実際はそうはなっていない。この辺の不思議さは理解できないが、それを是とした場合に、チョッと気になったのが、液晶TV,プラズマTV、ブラウン管TVの個人の負担つまり年間での電気料金の支払額の差がどのぐらいでるかが大不況の中では判断する基準ではないかと考えた。
エコポイントや買い替えリサイクル等を考慮しても買い換える必要性を地上波アナログが無くなる為に、地デジに切り替える事を主目的に、液晶TVやプラズマTVを購入する事の意味がどれだけあるのだろうか?の検証となるのだが・・・。
幾ら省エネと言っても、エコポイント等で、政府は経済政策と環境政策(こちらは正しいと思う)に手を売ったし、それなりの結果も出たと思うが、実際の所はどうなるか?意味は有るのか?公平を期するために、当家で実際に使っているTVのメーカーつまりPanasonicになるが、同じメーカーでの比較で検証してみた。つまり、年間消費電力にはどの位の意味があるのか?
機種とサイズ、画面の種類 | 消費電力 | 年間消費電力と年間電気代 | 備考 | |
1 | TH-28D50 (28インチワイドブラウン菅ハイビジョンTV) | 193W | 217kWh/年 4,774円 (私が試算:関西) | 当家現在使用中このTV以前は、28インチのノーマルTVを使っていたが、その方が明らかに大画面だったし、ワイドの意味が殆どなかったが今の所慣れている。 |
2 | TH-36D50 (36インチワイドブラウン管ハイビジョンTV) | 204W | 229kWh/年 5,034円 (私が試算:関西) | 同じブラウン管の当時上位モデル。但し、年間消費電力は当家の28インチと殆ど変わらない。 |
3 | THーP65V1 (65インチプラズマTVフルハイビジョン) | 688W | 325kWh/年 (7,150円:関西の場合) | 液晶もプラズマも同じであるが、ブラウン管と異なり、明らかにその画面サイズに価格が比例する傾向がある。技術的にこれは仕方ないとは思うが、フルハイビジョンではプラズマは液晶に比べて明らかにコストアップする。 |
4 | TH-42V1 (42インチプラズマTVフルハイビジョン) | 484W | 200kWh/年 (4,400円:関西の場合) | 同じ画面サイズのプラズマと液晶を比較すると、視野角やスポーツなどの早い画像でプラズマが有利なのは間違いないが初期コストと年間電気使用量ではほぼ倍の差が出ている。 |
5 | TH-P42X1 (42インチブラズマTVハイビジョン) | 335W | 180kWh/年 (3,960円:関西の場合) | プラズマTVは、既にPanasonicのカタログ上大画面サイズつまり42インチ以上となっている。大画面に成るほど消費電力が多くなるプラズマの位置づけは逆の発想によるものかも知れない。 |
6 | TH-L32X1 (32インチ液晶TVハイビジョン) | 83W | 73kWh/年 (1,606円:関西の場合) | 当家のブラウン管ハイビジョンTVと比較して画面サイズは、異なるが、明らかに液晶Tvへの買い替えはその年間消費電力で1/3と言う激的なコストダウンとなると共に環境に優しい事になる。 |
と、上記で当家のブラウン管TV(但し、地デジ、BS+CSデジタルチューナー付きのハイビジョン)と比較すると、液晶TVの年間消費電力は、激的に安くなると同時に、地球環境にも優しいと言う事になる。
しかし、一方で、上記の表で年間消費電気代を考慮すると、環境に優しい事とと社会(グローバル)的正義より、私的個人会計で考えると、上記の考え方は変わると言うか納得性がないと言う事になる。
つまり環境より、自分らの生き方、収入や経費を優先する形となろう。つまり当家のブラウン管式ハイビジョンTVでは、環境にやさしくはないが、それを最新の液晶TVの性能(消費電力)に比較すると、年間で約1/3(4,774円 -> 1,606円)となるが、年間で3,168円(264円/月)の差しか違いがない。つまり、年間で此れだけしか省エネ効果(消費コスト削減)が無いのに液晶TVやプラズマTVへの移行を考える必要性が余りない。32インチ液晶TVは65,000円ぐらいで、購入できるが上記年間の差3,168円を割ると20年の償却となる。
政府や、マスコミの問題とも関係するが、正しい知識を国民に知らせる義務があると、痛感している。
先日も、TVで夜のイルミネーションを電球からLEDの電球に変更したが、その設備代を償却するのに20年とも30年共言っていた。
さて、家の電力消費(ガスも含めてエネルギー)で見ると、何が一番大きいのだろうか?言うまでもなく、冷暖房(冷房、暖房)と照明や冷蔵庫(常時ON)となろう。もちろん電子レンジ等も使うがその年間の使用時間は知れている。
つまり文化的生活を送ろうとするとエネルギーを大量に使用すると言う事になり、昔を考えると確かにエアコン等も扇風機も無い時代には、冷蔵庫も暖房機も無かった。しかし今や世界中が冷暖房を行なおうとしており(エアコンが普及)、その省エネ性が求められるのは必然だろう。
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