この年になって、掲載するのも恥ずかしいが、面白いものは面白い。娘が毎月購読している雑誌に『花とゆめ』があり、この雑誌(少女マンガ)は白泉社が月2回発刊している。この少女漫画雑誌から、アニメ化された作品も多く、コミック化で有名になった作品も数多い。
この雑誌で実は、私が気に入っている作品が一つあり、それが今回紹介する作品でもある。もっとも、最終回となってしまったが、その最終回前の3回はシッカリ読んだ。
奥様も同様であるが、この雑誌の中では、特筆する漫画で、改めて子供の育て方や自分自身の昔に対する反省が思い出される漫画でもある。つまり、スポーツでも何でもよいが、好きな事をトコトンやる事は、素晴らしいと言う事である。この点では、長男は小学生から、高校3年までトコトンサッカーをやった事がその後の人生にも役に立っていると思っている。
さて、今時の少女マンガ雑誌で、根性漫画が受けるとは思えないが、そこは作者の素晴らしい点だと、改めて感心する。10年以上もの連載をされた羅川真里茂氏に拍手を送りたい。
実は少女マンガとは言え、実際は高校生男子の熱血テニスストリーである。中学時代は陸上をやっていたが、偶然有った高校生のテニス部女性マネージャーに初恋をし、テニスを始める井出延久。小さな頃からジュニアでテニスのトップを取りながら、その後一時テニスを止めていた滝田瑠宇衣は、高校で再びテニスを再開する事になる。偶然同じ高校で合い、全くのテニス素人から急成長を遂げる井出と、悩みながら、精神面の弱さを新しいコーチに指摘されながら、二人で急激に成長し、ライバルとの戦いから更に強くなり、インターハイを制覇する。
そして、日本を背負うプロになるまでの二人の物語である。
テニス根性漫画と言う点で行けば、少年ジャンプの『テニスの王子様』があり、かなり超人的な、マジック的な作品であるが、むしろこの作品はあくまでも現実派、つまり超人的、マジック的な事はなく、むしろ昔の『アタックNO.1』等を、思い出させる作品かも知れない。ある意味で少年ジャンプの『スラムダンク』に近いスポコンの漫画が、女性の恋を交えながら進むのもまた、似た点かも知れないが、とにかく面白い作品だった。
羅川真里茂氏は、この作品の前にかなり難しい作品(男性の同性愛の物語)を同誌に掲載されており、出世作となった『あかぼく(赤ちゃんと僕)』とはかなり、ジャンルを異にする。
しかし今回のこの『しゃにむにGO』は、久しぶりに面白い作品だと思う。
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