社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

松岡圭祐氏の世界その11「カウンセラー」

2007-12-30 00:29:46 | 趣味(読書)

久しぶりでもないですが、また松岡圭祐氏の「カウンセラー」を読んでしまいました。多分この年末~お正月にかけてあと2冊程、氏の本を図書館で借りてきているので追加の掲載があると思いますが...

カウンセラー2.jpgさて、「カウンセラー」ですが、「催眠」シリーズの第三作目(「催眠 特別編」を除く)になります。つまり「後催眠」の次になります。

<私的まとめ>

特殊な音楽(主にピアノ)の能力で、カウンセラーと同じように多くの小学生を校正してきた小学校教諭響野由佳里は文部科学省からの表彰を受けた夜、父親との口論から、家族を先に帰したが、その家族が13歳の少年によって惨殺される。

あまりの衝撃に警察や弁護士が理解できない程の病状(もともと神経性の病気だった)が響野に発生し、彼らは事件の情報を響野から一切隔離する。

ある時に全てを知った響野は、異常な精神状態の中で、その無罪(13歳以下は犯罪にならない)の少年への復讐を考え、完全な形で実行する。

この事が響野の病状を一時的に急速に回復させたが、同様な事件に関して、同じ行動(法により刑罰を受けない少年に対する処刑行為)を次々と実行する事になる。全てを予測し、理解し、何とか彼女を救おうとする嵯峨の熱意によって最後は...

(途中で、警察は響野が病気により感覚が鋭くなった事を利用し、日本の新札発行による偽札の急速な広がりによって、その偽札を瞬時に見抜く響野を利用した。)

 

 2003年12月20日初版発行、株式会社小学館発行、1,400円+税です。

 <裏表紙の紹介>
 臨床心理士・嵯峨敏也はある小学校の女性教諭に注目する。彼女は独自の音楽療法を用いて不登校の児童たちを立ち直らせ、文部科学省からも教育者として高い評価を受けていた。
が、彼女の一家を襲った惨劇が、彼女の人生を大きく変えてしまった。
凶悪な犯行に及びながら決して罰せられることがない犯罪少年に、彼女は激しく憎悪を燃やす。
やがて復習の一線を越えたとき、彼女の中に冷酷な”もうひとりの自分”が宿り始めた・・・・・・・。

「催眠」の本格的サイコミステリーに立ち返りつつ、より一層のリアリズムに満ちた精神医学と臨床心理学の世界を背景に、嵯峨の知識と能力の限りを尽くした活躍を描く新機軸スリラー最高傑作。

 


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