松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿XII』の続きだ。読み飛ばした二冊が今回の紹介となる。これでこのシリーズは全て読破した事になる(と思う)。先に次のを読んでいるが、このシリーズは最初の2冊を除けば、1冊づつ完結しているので、読む順番が多少前後しても問題はない。
実際に『万能鑑定士Qの事件簿X』の方は、松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿?、?』の次に読むべき内容だ。そして、『万能鑑定士Qの事件簿XI』の方もその次あたりだろう。まあ~しかし、後でシナリオが追加された可能性も大なので、この辺は深く考えずに、素直に楽しく読もう。
このシリーズは全てそうだが、ロジック的な所を、まじめに考えて悩んで読む本ではない。理解する必要もなく、サラリと、決して深く考えずに理解もせずどんどん読み飛ばして行く事。これが全てだ。そうするとなんとなく、面白くて一気に読めてしまう。アット言う間に。そう1日で。通勤時間だけで大半が読めてしまう。その為の文庫本サイズだ。
なおこのシリーズは最初から一気通貫で514円(税別)だ。文庫本としては少し高い気もする。しかし文庫本の体裁なら仕方がない。逆を言えばこのシリーズなどは一番電子ブック(書籍)化可能なシリーズかも知れない。氏の作家活動がこの先どういう形を取られるのか?も合わせて期待したい。
書籍名:『万能鑑定士Qの事件簿X』
凜田莉子は3年前のことを思い出していた。「万能鑑定士Q」を開業していたものの、人を疑わない天然の莉子は騙されてばかり。身につけた知識を活かせず、経営も惨憺たる有様だった。見かねた恩人・瀬戸内陸は、門外不出の思考法を莉子に授ける。それは莉子の知性を飛躍的に高め、比類なき推理力を獲得させる重要なキーだった。莉子はなぜ、難事件をお解決できるほど賢くなったのか。今全貌があきらかになる。書き下ろし「Qシリーズ」台10弾! | |
書籍名:『万能鑑定士Qの事件簿XI』
わずか5年で京都随一の有名スポットになった音隠寺。そこは、あらゆる願いがかなう儀式で知られていた。京都に赴いた凜田莉子は、住職・水無施瞬によるトリックほぼ見ぬくが、決定的証拠を握れずにいた。止められない瞬は、次の話題作りに安倍晴明の式盤を狙う。所在不明の式盤を密かに探し、盗むつもりだ。「国宝」にたどりつくのは莉子か瞬か?かつてない敵を相手に、究極の頭脳戦が始まる。書き下ろし「Qシリーズ」台11弾! |
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