政治家の失言が続いており、柳田法相の辞任と参院での仙谷官房長官(・馬淵国土交通相)の問責決議案が可決された。この二人の失言
- 柳田法相:「法務大臣はいいですよね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』。これはいい文句ですよ。分からなかったらこれを言う。これでだいぶ切り抜けてきました。あとは『法と証拠に基づいて適切にやっている』と。この二つです。何回使ったことか」「一方で菅内閣の評判が大変悪い。私もそう感じざるを得ない。菅さんに『ちょっと元気がない。背中が丸い。もっと胸を張りなよ。昔みたいに元気にしゃべりなよ』と言っているが、まあそうは言っても大変ですよね。総理ですからもっと自信をもってやってよ、と言ってますが、こういう状況に立ち至っている」
- 仙谷官房長官:「暴力装置でもある自衛隊は特段の政治的な中立性が確保されなければならない」
はある意味で、その性質は全く異なる。
つまり、柳田法相の失言は本来政治家が、テクニックとして隠すべき所をオープンにしてしまったと言う事ではないだろうか?これはおそらく大半の政治家が持っているテクニックと同じではないかと思う。もともと政治の世界でもその分野は多岐に渡る。全ての分野に精通する事等はできない。特定の分野に精通しているかと言うとそうではなく、一般的には話法で逃げる方法を考え出す物だ。従って、当然その分野の責任者となった時にそれなりの応答話集は必要だろう。もともと知らないのだから、なんら恥じる事では本来は無い。しかし政治家同士の中では、この無知とプライドを両立させながら、戦っていかなければならない。つまり本来は自分のテクニックを隠すべきを、大臣になった事で、自慢したかったのか、あるいは魔がさしてしゃべったと言う事だろう。
しかし決して政治家として、このテクニックの部分は、絶対しゃべるべきではなかった。それが政治家と思っていたが・・・。既に政治家か政治家ではなくなっているのだろうか?政治家はたいていと言うか大半はあまり実務を知らない。それが政治家だと思う。しかし一般的には頭は良い方だが、チョットおば×さんでもある。
もう一人の仙谷官房長官の言葉は、これはなんと言ってよいか、普通の民間人が聞いたら何と言う事を言うのだろうと思うだろう。しかしこれは失言ではあるが、つい本音つまり氏の思想・考えがそのまま表現されたに過ぎない。そうある意味本音であり思想なので、これはこれで、非常に分かりやすい。官房長官としての言葉かと言うと課題はあるが・・・。つまり政治家としては、決して自分の本音の思想を出してはいけなかったと思うが・・・。
さて、今の政治の最大の問題は、余りにも自民党が問題だと言う事だ。全ての責任はこの自民党(ともちろん国民にもある)にあると思う。今回のこの責任追及について、自民党の谷垣総裁と石原幹事長の発言を聞く度に、苛立ちを覚える。おいおいつい今まで、自民党が散々、同じ失言で多くの大臣が辞職したが、今更同じ事を言うか?今はそれどころではないだろう!
しかし政治家は、上記柳田法相と同じで、政治家でありながら、政治家の果たすべき仕事がわからないし、政治家のテクニックまで披露する方があらわれて、昔の様な狡猾な政治家ではなくなっている様だ。
実務はできない事は十分わかっていながら、背伸びをした結果が今の民主党にあるが、それさえも忘れた自民党にも問題がある。もっと問題はそれをコントロールできなくなった官僚にも問題があるのかも知れない。もっとも官僚が思うほど、政治家の頭が賢くなくなったのかも知れない。
そう政治家は、常に国民をだまさなければならない。常に夢が見れるように。決して自分が無知である事を知られてはならない。その為のテクニックが柳田法相の2つの言葉であっても、それを言う事が既に政治家を放棄した事になると思うのだが・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます