社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

楡周平『ターゲット』

2008-09-04 08:19:56 | 趣味(読書)


楡周平『猛禽の宴(もうきんのうたげ)-- 続・Cの福音』に続き氏の第4作目となる作品であり、朝倉恭介シリーズの続編です。



ダークヒーロー「朝倉恭介」が再び登場するが、今回は、CIAの極東担当の上級アナリストのロナルド・ベーカーに、結婚25周年の記念に贈られた息子からの学生新聞「ブラウン大学生を襲った悲劇」から朝倉恭介に、CIA工作員として目をつけられる。日本でのコカインネットワークを構築したのが朝倉恭介であり、楡周平『猛禽の宴(もうきんのうたげ)-- 続・Cの福音』で、マフィアのボスを戦闘ヘリコブラと共に抹殺した男とは知らないCIAは、ダークな収入を得ている朝倉に迫る。朝倉は憤りを感じながら、日本のコカインネットワークの仕組みを知られるのを防ぐ為に、引き受ける事にする。但し一度だけの仕事として!
北朝鮮が手に入れた、恐怖のウィルスを日本の7つの米軍基地にばら撒く為に、北朝鮮工作員が、動くが最初の作戦は、偶然の事故、網に掛かり失敗する。この事で北朝鮮の計画がCIAにばれる事となる。この事件で、収集したアンプルをCIAが米国で解析した結果、北朝鮮のウィルス兵器は空気感染し、最初はインフルエンザの症状を発症するが、実はもう一つの遺伝子操作で数十年にわたる恐怖のウィルスも仕込まれており、これに対するワクチンは開発不可能であった。北朝鮮の工作員の行動を阻止すべく、CIAの工作員養成のプロ(元グリンベレー):ワーグナーから暗殺の全ての知識を叩き込まれた恭介が、日本に潜入した北朝鮮の工作員を全て抹殺する為に、派遣される。結果は、恭介により、沖縄以外の担当者は全て、抹殺し、首謀の沖縄担当の徐が台風の影響で追跡していたワーグナーは見失うが、恭介が、最後は徐を抹殺し、日本と米国の危機を救う事になる。その後日本を離れ闇と消えた恭介の裏を知ったCIAは・・・。



という大まかな概要ですが、これも中々おもしろい作品となっています。真実の世界かは別にして、米国の考え方がある意味で見えてくるような気がします。国とは何か?人とは何か?という様な命題が氏の作品に流れているような気がします。



ターゲットA.jpg書籍名:『ターゲット』
著 者:楡 周平(にれ しゅうへい)
発行所:株式会社 宝島社
発 行:1999年11月13日初刊発行
定 価:1,500円+税
頁 数:縦一段組み508ページbr>



<ハードカバーの帯の作品紹介>br>



ウィルス・・・日本・・・米軍基地
恐怖の罠が仕掛けられた!
衝撃のデビュー作『Cの福音』から4年、楡周平が放つクライム・ノベル朝倉恭介シリーズ最新作



危機管理ゼロの日本を襲う最悪のシナリオ



「陰謀」を未然に防ぎ、テロリストを殲滅せよ!
日本を部隊に米朝の暗闘が繰りひろげられるなか宿命を帯びてCIA工作員となった朝倉恭介。皮肉な運命の中でつめを研ぐ闇のヒーロー!!





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