アニメにもなっており、今更とは思いながら宮部みゆき氏の『ブレイブ・ストーリー』を読んだ。おなじような氏の作品としては『悲嘆の門』や『英雄の書』があるが、これもまったく同様な作品だ。と言うかこれら二つの作品のむしろ原点となる作品だ。初刊発行が平成15年3月10日なっているので、氏の作品としてはかなり古い。
そして上記2つの作品と同様に長編だ。本当に長い。上巻で630ページもある。下巻の659ページと合わせると、1289ページもの長編となる。しかし、途中であきらめることもなく、あっという間に読破した。それほど、どんどん読み進められる読みやすい作品だった。
ストーリーも非常に分かりやすい。今更私が、ここで説明する必要が全くない。
そして読み進める内に、主人公ワタル(亘)が最期に何を望むか?これも予測できてしまうほどの分かりやすさだ。
そして最期にヒトからただ一人、半身のヒト柱に選ばれたのは、予想もしなかった方だったが、これもなるほどと思える程の人選だった。最初から決まっていた人選でそのストーリーと性格づけができていたのでこれも納得した。
いずれにしても大変素晴らしい作品だ。しかし長い。
書 籍:『ブレイブ・ストーリー 上』 縦1段組み630ページ | |
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書 籍:『ブレイブ・ストーリー 下』 縦1段組み659ページ | |
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