社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

『聖域無き経費の削減』

2008-11-30 12:16:44 | 日記

11月29日の朝日新聞(夕刊)の記事であるが『ケーチ削減 企業経費・・・乾いたぞうきん絞れ! 電話3分・昼食消灯・歳暮切り詰め』の見出しで各企業の景気低迷な中で経費を切り詰める事に追われているとの記事が掲載されていた。

当社もしかりで当部でも『聖域無き経費の削減』を徹底的に実行して、皆頑張ってはいるが、課題が多い。上記朝日新聞に掲載された不動産本社の例では

  • カラーコピーは、原則禁止 無駄なコピーも厳禁
  • 残業時、不必要な照明は消灯
  • 外出時、長時間退席時は、パソコンの電源はOFF
  • 退社後は、コピー・プリンターの電源OFF
  • 社内間の通話は内線電話で
  • 事務所から社外へは固定電話、携帯は使用禁止
  • 電話は、要点を整理して3分以内を目標

のポスターが貼られている例が掲載されていた。

どれもごもっともであるが、既に当社でも殆ど上記の事は実施してはいるが、根本的な経費削減には、聖域が存在するのが現実でもある。つまり本タイトルにあげた『聖域なき経費の削減』を当部でも声高々にPRして進めているが、真の経費削減は実現する事はないであろう。

上記の例を挙げさしてもらった会社の経費削減例の中で敢えて、下線を引かせて貰った所に実は真の問題が潜んでいる。従って、施策論から実行案を提示しても効果は無いに等しい。つまり、『聖域無き』というが実際は『暗に口に出来ない所は避けて通っている為』、コスト削減はできない事になる。

過去の経験からすると  

  1. 固定費を削減する -> 一般的には最大の固定費とは、労務費と事務所代、設備費となる。 固定費の削減では、当部の派遣社員の契約を更新しないつまり切った事は多少は仕方のない事ではあるが、派遣社員の方が優秀で、且つ給料(経費)も安いという本来の考え方を忘れて、突っ走っている事は長期的に見ては、再考すべきであると思う。一方で、社会的な責任を果たせない(派遣さんの雇用の維持)所まで、厳しくなっているのも現実かもしれない。
     
  2. もう一つの固定費の最大は実は事務所代であるが、これは実は聖域の一つでもある。当社が幾ら小さな本社等と言っていても、実は同じ家賃の高い高層ビルから出て行くのは、なかなか難しい。
  3. 一方、上記の会社の例を敢えて上げたが、その真の原因を考えてみればよいのだと思う。つまり 不況(事業がうまくまわらない) -> 対策の為の会議や指示が多くなる  -> 結果、残業や資料の作成が多くなる -> 膨大な資料を作成する為に時間や紙が多くなる -> 経費は膨らむし、本来の営業活動が出来ない -> これの繰り返し と言うのが実情であるが、これは隠れた『聖域』であり、聖域無き経費削減等と幾ら言っても皆が分かっている為、かえってしらけや諦め等のモチベーションの低下へと繋がっていくと感じている(既にそうなっているような気もするが)。

要は、会議を出来るだけ少なくし、定例報告は資料の電子配布のみとし、会議時間も2時間以内とする事だと思う。会議は2時間が最長、それ以上は無意味でもあり、集中力も続かないのは、昔からよく言われている事でもあると思うが、徹夜も含めて当社は、本当に会議が好きで、その為の資料を作成する、作成させる事が多い。

一方、会議はとにかく少なく、資料も完結にまとめ、結論を出す為のメンバーは少ないのがベターであると私的には考える。40~60人分の資料をコピーするような会議を毎月やっていたら、コスト削減など考えないほうが良いと思う

最も貴重なコストとは実は、時間ではないのか?時間を有効に使う事が、最大の効果を発揮出来る事に繋がるのではないのだろうか?

無理や無駄を省き、無駄な残業もさせない事が結局、電気代や印刷コスト削減へと繋がると思うが、実は大きい会社程、これができないのではないかと思う。


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