社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

松岡圭祐氏の世界その13「マジシャン」

2008-01-06 22:58:34 | 趣味(読書)

再度松岡圭祐氏の本を読んだ。読む順番つまり出版順が完全に逆になるが、松岡圭祐氏の世界その9「千里眼シリーズ」で「千里眼のマジシャン」を紹介したが、その元になるマジシャン里見沙希正確にはマジシャンになる前の話、生い立ち)と警視庁捜査二課の舛城警部補の話である。

書 籍:マジシャン
発行年:2002年10月10日初版発行
発行所:(株)小学館
価 格:1,600円+税

<私的あらすじ・まとめ>

マジシャン-2.jpg多重債務等で苦しんでいた人達が、急に裕福になるが、取り調べると「目の前でカネが倍になる」と同じ事しか言わない。追い詰められた弱者を騙し、最後はお金を全部吸い上げて、逃げる詐欺だと気づいた舛城はそのトリックを見破るべく、女性マジシャンを訪ねる。
が、そこでマジシャンを目指す沙希と昔詐欺師として逮捕した飯倉に会うが、飯倉は更生し、沙希の親代わり(保護者)をしていた。
一方マジシャンのプロダクションやマジックの商品を販売するお店の社長の吉賀は、マジックのネタを使って、詐欺により、広範囲に資金を集めていた。沙希がそのトリックを見抜き、舛城が逃走していた吉賀を遂に捕まえるが、真の犯人は飯倉だった。
飯倉は、沙希の両親(マジシャン)を罪に落としいれ、自殺に追い込み、また今度は沙希を同じように、飯倉の実の娘でありながら、沙希のマジックデビューで殺し、全ての罪を押し付けようとしていた。
莫大な借金を帳消しにする為に、銀行統廃合によるシステム統合を気に新型のコンピュータウィールスをばら撒く事によって、すべての銀行が機能しなくなる(貨幣価値が消滅する)テロを仕掛けていた。
舛城達は、沙希を救い、ウィルス混入を防ぐ事ができるのか・・・。

※なんというか「千里眼のマジシャン」より、沙希や舛城警部補の原点になっているこの「マジシャン」の方が、新鮮で且つ面白いと思いました。
<ハードカバー帯の紹介>

この作家にしかかけなかった
『催眠』から5年-----。
再びこの作家にしか書けない
魔球のような
”奇術”小説が誕生した!

目の前でカネが倍になる----。参考人たちが口を揃えてこう証言する奇妙な詐欺事件に、警視庁捜査2課の警部補・舛城徹は困惑していた。手品めいたトリックの匂いを感じた舛城の捜査に引っ掛かる、プロ用のマジックショップ。その社長を追った舛城の前に、マジシャンを志す一人の少女が現れる。その少女が語ったカネが倍に増えるトリックとは?
警視庁に通報される金融関連詐欺事件の大半は立件できないという。中には「奇術詐欺」との呼べる。凝ったトリックを使った事件も少なくない。余人の想像を絶するその手口とは?そしてその発案者の実像とは?
「人を騙すこと」を業とする「奇術師」対「詐欺師」の目くるめく頭脳戦!

二転三転四転五転

本書に描写されたトリックは、
現職の刑事の方々にお目通しいただき、
詐欺としての被害者を騙しえる可能性を
保障していただいたものである。

騙す、
誤魔化す、
まやかす、
眩ます、
嵌める、
惑わす、
誑かす!

前人未踏の
奇術詐欺ノヴェル

※松岡氏の「千里眼」シリーズは殆ど読み終えたかなと思っていたら、昨日図書館で、更に3冊新しいのを見つけた。どこまで「千里眼」シリーズが続くのか分からないが、取り合えず昨日一冊追加で借りてきているので、更に氏の読書記は追加の予定です。

 


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