老後に必要な資金は一体いくらなのだろうか?ネットや雑誌・書籍などで色々な意見や指摘がなされている。しかし、多くは、良くわからない国民を脅す内容だ。その内容を一つ一つ見ると別に嘘は言ってはいないが、タイトル等の表現があまりにも強調されすぎるから殆ど脅迫となっている。
そう昔から、マスコミは、刺激的な表現を使わないと国民が見てくれないから、刺激的なタイトルを敢えて使う為だ。そして、その中身とは浮いたタイトルが多い。
プレジデントオンライン:「仕事人×生活人」のための問題解決塾:PRESIDENT Onlineの貯蓄:「ゆとりある老後」に必要な資金は、1億1856万円 -「定年後の5大爆弾」の正体【1】:PRESIDENT Online - プレジデントを、見ると相変わらず、凄い事が掲載されている。もともとこのプレジデントと言う雑誌の記事自体が、その対象をかなり裕福な方を対象としている為が、かなり刺激的なのは仕方がない。
つまりプレジデント=社長≒金持ち≒資産1億円以上だからだろう。
定年後の生活にいくら必要か? という質問にひと言で答えるなら「1億円」である。 |
タイトルだけを見ると本当に驚く。なぜこれほど不安を煽るのだろうか?タイトルが凄くないと、見てもらえないからだろうか?この老後に必要な資金が「1億円」など言われると大半の方がビックリして不安になるだろう。
一億円の資産などあり得ない事だ。もちろん表現の問題なのだが・・・。
必要な老後の必要な資金がいくらかを試算するには、老後の生活費がいくらかかるのだろうか?全てはこれはこれをどう設定するか?これが全てだと思う。
しかし、このサイトの情報を見るまでもなく、必要な生活費と言うのははじき出せると思う。自分達の生活費なのだから・・・。
上記のサイトの中で使われている数字も、多くの資料で使われている数字だ。それほど、はずれではないだろう。本当にこれが自分達の支出として必要かは別にして・・・。
2010年度の総務省・家計調査報告によると、夫65歳以上、妻60歳以上の高齢無職世帯の夫婦の1カ月の平均支出が26万4948円。対する収入は22万3757円。 |
同じように定年後の生活費っていくら必要?にも
平成21年「家計調査年報」総務省のデータで言えば |
と掲載されている。
この生活費27.7万円の内訳は下記の様になっている。
・食料費 ・教育娯楽費 ・交通・通信費 ・光熱・水道費 ・保険医療費 ・住居費 ・家具・家事用品費 ・被服・履物費 ・その他(交際費等) ・税・社会保険料等 |
6.3万円 2.8万円 2.5万円 2.0万円 1.5万円 1.5万円 1.0万円 0.8万円 6.0万円 3.2万円 |
これはあくまで平均なので、おそらく裕福な世帯が平均値を大分押し上げている気がする。皆さんが本当にこの金額なのだろうか?非常に疑問だ。更にゆとりのある生活費が、プラス10万円以上の38.3万円など余りにも非現実
的な数字だと思う。
もしこれが本当なら、大半の方はズット働き続けなければならない事になる。実際多くのFPの方がこの数字を元に高齢者を脅している気がする。食料費の6.3万円やその他(交際費等)6.0万円は多すぎるのでは?
さて、本当の所はどうなのだろうか?年金と実際の具体的な数字を調べると、定年後の生活を楽しもう!! | 定年生活.com ? 年金生活・・・老後のお金について考えるに
厚生年金の場合、月額平均受給額はおよそ15~16万円(40年勤続の元会社員男性)。 |
同様に定年後の生活を楽しもう!! | 定年生活.com ? 定年退職後の生活・・・月20万で楽々、その秘訣は?にも割りと現実的な回答があった。
毎月5万円くらい余ります我が家は夫が71歳、私は66歳の老夫婦2人暮らしです。子どもは2人いて、下の娘は近くに嫁いで2人の孫もいますが、上の男の子は東京で働いていて、いい年してるのにまだ独身です。 収入は 約25万円 支出は 約20万円 去年から私も年金を受け取るようになり、夫の年金と合わせて月の収入は25万円程度になっております。月々の支出は約20万円 |
収入は、年金で年間300万円、月25万円。支出は月約20万円。貯金は5,000万円
・食費 |
2.5万円 |
とかなりこの方の例が当家に一番近いようだ。もっとも年金で年間300万円、月25万円と言うのはかなりキツイ。更に貯金5,000万円と言うのも・・・。この貯金が5,000万円の方が例として上がるのがそもそも不思議ではあるが。
さて、何が近いかというと、一ヶ月に必要な生活費だ。上記の例と合わせると、一ヶ月の生活費は18万円から20万円もあれば、十分と言う事だ。ある程度余裕を見るなら25万円というところだろうか?
この条件は、家持で、家のローン無し、子供への教育費などの負担は既に無し(大学など卒業)で、支出が毎月18万円~20万円。もちろん予定外の病気等や旅行はこれ以外でまかなう前提だが。
すると65歳からの年金で、ぎりぎりか或いは数万円不足するイメージだろう。やはり、これが一番現実的な数字だと思う。上記の内訳で気になったのは、食費が2.5万円では少し少ない(?)しかし夫の小遣いが4.0万円ある。
この辺は調整事だろうか?
昨年退職された70歳超の大先輩の家では、食費が10万円以上かかると言っていらした。何でですか?と思ったが私は敢えて突っ込まなかった。これはおそらく大先輩が実際の食費を把握されていなかったのか?それとも見栄だったのかわからない。しかし2.5万円は少ないが、10万円はかかりすぎだろう。10万円を30日で割ると一食当たり3,333円となり余りに非現実的だ。毎日外食でも・・・。
これで試算すると老後の資金は一体いくら必要なのだろうか?
セカンドライフの落とし穴|その早期退職ちょっと待って【保険代理店のNTTイフ】にあまりにもとんでもない例が載っていた。この著者の方の例が異常なのか?、あるいはもしこの例の方が実際にいたら、アホとしかいいようがない。まさに救いようのないアホだが、いるはずはないだろう。
同じ四條畷市民ですが「国民健康保険料」が異様に高いです、四條畷市は。それと「介護保険料」も。調査した方がいいと思います。お節介ですが・・・特に「健保組合や政府管掌の健康保険」だった方は驚くと思います。健康保険の為にお仕事される方もいるとかで。