公民館フェスティバルその3の続きです。5月18日の公民館フェスティバルで『外国人の主張』が目玉の一つになっていたが、前回はさらりと概要を説明しただけなので、今回で補足します。
『外国人の主張』参加の学習者
・インドネシア3名、中国2名、韓国1名、ベトナム1名、フィリピン1名、タイ1名、ブラジル1名、ペルー1名の計11名
さて、上記の中で、学習者は皆あつく思い思いの話をして貰ったが、その中で主に二人の紹介をしておきます。
インドネシアからの研修生の一人は、当教室で既に2年になり、昨年もこの『外国人の主張』に参加してくれた。非漢字圏の外国人には珍しく、漢字の読み書きもできるが、その彼の今回の発表に、厚く感動した。彼自身も、話している途中で、感極まる所があり、心配したが、無事終了した。
彼の事を考えると、以前の記事でも述べたが、給料のかなりを故郷に仕送りしているとの事。
一人で見知らぬ日本に来て、孤独な中で働きながら、当教室に来てから、講師(失礼だがおば様が多い)に可愛がられ、本当に、自分の母親代わりになっていろいろ相談に乗ってもらえた事について感謝の言葉を述べていた。
日本が好きで、来年の3月には国に帰らなければならない中で、帰ってからも日本語を勉強し、国で日本語を教えたいとの事。それが恩返しだと言っていた。当教室に大変感謝しているとも話してくれていた。
確かに、彼みたいな境遇を考えると、見知らぬ国に一人で出稼ぎに行くつらさは、大変な苦労と考える。彼だけでなく、多くの外国人が、同じような境遇で来日している事を考えると、日本の中小企業やサービス業では、この様な彼らに支えられているのだろうと考える。
一方、日本では若い世代の、失業率の高騰や非正社員化等で、将来を危惧するが、それでもまだ楽に生きて行ける国ではあると思う。
上記の彼が来てから、その後同じインドネシアの学習者が増え、どうも嫉妬していたきらいがある。まるで、母親代わりの講師を取られてしますような感じだったのだろう。
講師の接し方にも問題はあるが、彼らを可愛がりすぎた所が課題ではあるが。
いずれにしても、この辺は学習者が増えれば、他の担当も対応せざるを得ない為、理想論だけではなかなか解決できないし、冷静に対応していかなければならない所だと思うのだが・・・。 色々なイベントを通して、彼らと親しくなるのはもちろんかまわないが、範囲はわきまえて欲しいと希望する。
明るく、気さくに振舞うので余り心配しなかったのだが、前日原稿を3回も書き直したそうである。結局前日眠れたのは夜中の3時だったそうで、且つ胃が痛くなり、薬も飲んだらしい。もう一人のインドネシア人に色々相談したそうだ。
まさかと思ったが、そんなにシャイとは知らず、かなりのプレッシャを彼に与えたのだろう。
大勢の人前では気楽に演奏し、歌も平気で歌っていたのに・・・。
本当に、発表してくれた各国の学習者には頭が下がる思いでした。
日本人でも、コンサートホール(700人収容)の大舞台を前に、一人でしかも日本語(つまり外国語)で話す事は、大変なプレッシャであると思う。モットシャイと思われた韓国の方は逆にさらりと発表された。自分の今までの経緯と娘さんについて・・・。
無事終わった後で、昼食も家族みんなと食べたが、その彼が終わった安堵感から、ビールが飲みたいと言っていたが、車できているから駄目と釘をさしておいた。早く家に帰って家でビールを飲んで欲しいと思ったが・・・。他の彼らの友達もみんな来ており、最後はどうなったのか?
きっと異国で、同じ国のなかまと、楽しく話し盛り上がっていたのだろう。このような場が提供できてよかったと思う。
次は、夏の祭りまで、当分大きなイベントはない為、かれらに大きな負担をかける事もないだろう。
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