じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

御殿場の活断層を確定 地震による御殿場側の富士山地すべりが恐ろしい

2012-08-28 03:53:48 | 日記

上の写真は御殿場・沼津側から見た富士山。この度、御殿場に活断層場所が特定されました。もしも、富士山が地震活動したら、大きな地すべりを
起こす危険性が指摘されました。江戸時代の宝永クラスの火山活動が起きたとき、地すべりで四十万人の被害が出ると発表されました。
このブログ前々号で、「天正大地震」の地すべり被害の話をしましたが富士山の地すべりは規模が違います。4000年ほどの周期で
断層が出来ているそうですが、今日のように、東北から関東、甲信越、東海の広範囲の激震が頻発しているときは危険が近いことを
予想しなければなりません。特に東海地方の大地震が近いことが予告されていますので、山地、海岸の近いところは警戒を怠らないように
しましょう。



上の写真は御殿場から見た最近の朝の富士山。きれいですね。           (写真はインターネット記事から拝借)


事故で休止中の高速増殖炉もんじゅ(原型炉)はこんな崖地に建っています

2012-08-27 21:40:00 | 日記

福井県敦賀市高速増殖炉もんじゅ

高速増殖炉もんじゅ(原型炉)は写真のような危険な海そばの崖地を削って建てられています。
MOX燃料(プルトニュウム・ウラン混合酸化物)を使用し、使用した燃料以上の燃料を生み出すことが
出来る高速増殖炉「もんじゅ」。実用化のための原型炉です。電気出力28万キロワット、ただ今運転休止中です。

日本原子力研究開発機構は今年中に運転を再開するとしています。しかし、8月23日のテレビ報道によると
原子力保全保安院は近くにある活断層が動くとき、もんじゅの構内敷地地下の亀裂が引きずられて動く
危険性を指摘して、地質調査をすることを命じました。
もんじゅ国家プロジェクトの職員がきちんと調査をして、資料を国民の前に示してくれるでしょうか。

このたび、福井大飯原子力発電所を再開するにあたって、関西電力は地質調査資料がないとか
言っていましたが、運転再開後に構内を走る活断層の存在が明らかにされて、政府は見事にだまされました。
国民には、役人が電力会社とつるんで、国民をだましているとしか思えません。
地震による災害危険が大きい大飯原発は、廃棄しなければなりません。運転40年をめどに廃棄する
国の方針をまげて、安全が確認されたら、さらに運転を延長出来るとする抜け道の法規制を
政府が新しく設けています。こんなところにも、役人の作為が働いているのです。私は今の政府も
信用したくありません。

もんじゅ増殖炉の発電所は活断層の上にあるといわれています。増殖炉と発電所には適しない場所を選んだのです。
皆さんを怖がらせることを目的にして紹介するわけではありませんが、もんじゅは炉内に落ちた長いパイプの
回収が出来ずに困っています。
科学的予見が出来る現場の課長さんが自殺されたそうです。パイプを中に置いたままでは運転できないので
運転休止を続けるしかりません。退くも進むもならず、福井はどうなるのでしょうか。いや、日本はどうなるのでしょうか。

もんじゅの運転中止中も炉の冷却が必要ですが、ナトリウム液による冷却は相当な危険が伴いますので、年間500億円
の費用がかかるそうです。空気や水に触れると激しく燃えるナトリウム、もんじゅの炉は一触即発の大爆発をおこします。
ヨーロッパの国は、こんな危険な原子炉の開発から手を引いています。

我々はもんじゅ(原型炉)の廃棄ができるようになるまで、これから長い間お金を出さねば
ならぬのです。国会の開催に1日1億円掛かると政治家はさわいでいますが、「もんじゅ」はもっとひどい金食い虫に
なりました。

先を見据えることが出来ない政治家が、原子力発電の将来について新聞社のアンケートに答えきれないのをみると
何か空しくなります。科学立国を標榜するなら、皆、科学に詳しくならなければなりませんね。
役人に鼻ずらを引き回されるのはごめんです。

 


大雨の後の地すべりに注意しよう 飛騨白川の地すべりに学ぶ

2012-08-23 22:03:14 | 日記


                         飛騨白川帰雲城を呑み込んだ地すべりあと
旧暦天正十三年十一月末(1585),午後j11時ごろ、白川沿いの帰雲城(かえりぐもじょう)の背後の山が
山鳴りを響かせながら、大規模な地すべりを始め、白川の流れを止め、土石流を発生させて周辺に被害を及ぼした。
上の写真は現在の地すべりあと。地すべりはマグニチュード 8.0~8.9 ともいわれる激震から始まった。

この地震は「天正大地震」「京都地震」といわれるもので、その規模と被害の大きさは記録に残されている。
地震の範囲を時計まわりに示すと北陸・甲信越・東海・伊勢・大和・紀州・摂津・若狭・敦賀・越前と600km四方に
及ぶ広範囲なものであった。震源は内陸部であるが、琵琶湖畔の沈没、敦賀海岸の水没消失など地震の範囲と
その震度の激しさは歴史的なものであった。地上の建物は城と神社仏閣の多くが壊れている。京都の三十三間堂の
五百仏像はすべて倒れて壊れた。琵琶湖東部の小浜城、名古屋清州城、岐阜城や伊勢の城が壊れた。

天正十三年の夏は記録的な大雨が続き、各地で地震が頻発していたといわれる。この夏、関白になったばかりの
秀吉が富山の佐々成政を遠征して攻めたのだが、戦死者よりも水死者のほうが多いといわれるぐらい降雨があったらしい。
帰雲城の背後の山は山腹に水分をため込んでいた。佐々成政支援に富山に遠征していた内ケ島為氏は
秀吉から帰城をゆるされて、城と城下町あげて祝宴を張っていたところであった。雪景色のなか、城から能楽の
調べが響き、山中に武者たちの幸せなさんざめきが聞こえていた。
一瞬にして、城と集落の家屋は山波に飲み込まれ、跡形もなくなった。住民数百人の姿はもちろん消えていた。
現在に至るまで、その集落の場所さえわかっていない。

地震地帯に雨が溜まったとき、地すべり、山くずれが起きたら甚大な被害となることを肝に銘じてもらいたい。
活断層が認められる山地や、海岸地帯は対策と予防策を講じなくてはならない。敦賀の大飯原子力発電所には
構内に活断層が走っており、地震と地すべりで、原発災害が発生する危険を孕んでいる。あの福島原発の1号機が
津波到着以前に地震で、破壊されていたことが判明している。原子力発電の関係者はこの歴史的事実に
謙虚に立ち向わなければならない。特に「天正大地震」海中に水没した海岸線に近い立地の原発は廃棄に向けて
準備を始めてもらいたい。福島の二の舞いは御免こうむりたい。


久住山“夢”大吊橋の渓谷も7月の大水害で荒れていました

2012-08-05 23:34:19 | 日記

7月中旬、九州地方を襲った記録的豪雨は九州全域に及び多大の水害をもたらしました。
とくに被害がひどかった大分・熊本の山岳地帯で、短時間の記録的集中豪雨により
地すべり、山崩れ、河川の氾濫となって、多数の犠牲者が出ました。

7月4日と7月14日~16日の新聞をごらんください。大分・熊本両県の死者は25人を超える水害
です。両県の県境の被害が甚大で、山岳地帯の降雨量が短時間では記録的であったことが
報告されています。

被害は下流域に及び、福岡県、熊本県の河川堤防が切れ橋が流されて、平野部では
家屋が浸水、田畑の冠水で多くの住民が避難を余儀なくされ、交通網が寸断されました。

筑後平野の水害のひどさは、これまで私の記憶によれば、昭和28年の大浸水に匹敵する
ものです。大きな川の堤防が数か所で切れたのですが、平野部の堤防が切れたのには
国土庁の現地事務所が説明に苦しんでいます。流水量が想定を上回ったのはわかるのですが、
川幅が大きいところで決壊しているので、土木関係者が調査を始めています。

どうも河川の水圧が川床・土手に計算以上に働いたらしく、なぜにこんなところが決壊したのか
説明を要するところです。矢部川水系の土手の決壊場所は、中山地区、六合地区の二ヶ所。
中山地区は川下に向って、左側に湾曲した左岸土手のところです。
普段の流水では湾曲部で土砂が少しずつ堆積して左岸は川床が浅くなり、いかにも
水圧が少ないように見受けられます。
だけども、いったん水量が増したとき、右岸に激流がぶつかるが、左岸にその水圧が
川床を抉るように、時計の針の反対まわりの逆流の渦となって左岸土手にぶつかったらしい。
専門知識がない素人が診断してはいけないので、現地の惨状を克明に報告しているな程度に
理解していただくとありがたい。


8月4日、高速鳥栖ジャンクションを出て、大分県水分峠から「やまなみハイウェー」を南下、
飯田高原で西に折れて九重町で「九重夢大吊橋」の久住360度パノラマと名勝震動滝の眺望を楽しんだ。

上の写真は今度の崩壁前の紅葉。写真左4分の1のところ150メートルほどの滑落で岩肌がむき出しになっていた。
吊橋横の渓谷の崖崩れの生々しさにショックを受けた。170メートル眼下の崩れた崖壁が
川床に火成岩の赤茶けた山となっていた。
非常に深い渓谷の風景なので、壁落を気に留める人はあまり多くないようだった。



上の写真は「震動滝」の遠景。右側に男滝、左に女滝が見える。久住山系の峰を背景に流れ落ちる滝に
吸い込まれそうな軽い眩暈を感じた。

50年ほど昔、このあたりの民宿でランプをともしながら、生シイタケを焼き、竹筒のカッポ酒を飲んで
楽しんだことを思い出しました。

大吊橋の観光を終えてから、九重渓谷に沿って、豊後中村に出た。渓谷の途中も
水害でがけ崩れが散見された。なぜ渓谷が深くなったのか理解できました。

やまなみハイウェーの長者原で昼食を取りましたが、その料理の不味かったこと。
45年ほど前に食べた料理よりもさらに不味くなった気がしました。その食堂のそばを通ることが
あるまいと思いますが、その食堂ののれんはくぐらぬことにします。

旅行者の皆さんには、道端で売っているトウモロコシを生のまま齧ることをおすすめします。
やまのカラスがトウモロコシを狙うらしく、静かな山に空鉄砲の音が響いています。カラス脅しの
ビニールきれが沢山つるしてあります。
家内が山でトウモロコシをほしがるのが、よくわかりました。