『あっ！！ あそこ』

「この辺りを散歩しょうるからな」
連れ合いに，そう言ったのは，スーパーの店内です。
爺さんが，所在なく店内を「ウロウロ」して怪しまれてもいけません。
店を出て，時間待ちの散歩をすることにしました。

“おっ，まだこんなやり方をしている人がいるんだ”


刈り取った稲が，住宅に囲まれた「田んぼ」に干してあります。

“今どき珍しいなぁ”

“竹や木を組んで、刈った稲をそれに掛けて・・・
　　　「稲掛け」とは言って無かったなぁ・・・どう言ってたんかなぁ？”

この光景を見つけて２０分，散歩している間，ずっと考えているんですが・・・
“？？？？？・・・？？？？？・・・・？？？？？”
「稲掛け」の事を，「どう言っていたか」，思いださないんです。

『あっ！！，あそこ』
買い物帰りの軽トラの助手席から，びっくりするような大きな声が聞こえます。
『あそこ，あそこ』
前方の空に虹が出ています。

「家に帰って，庭から撮ろう，ブログにアップできるから」



“これじゃぁ，どこに虹が？？？？分からないよなぁ“


急いで帰ったにもかかわらず，虹は５分も待ってはくれませんでした。
庭で「カシャ」した時には，もう殆ど，消えかけて・・・
あんなにきれいだったのに，残念。

“夕方の薄曇りの空に消えかけた虹，
　　　　「稲掛け」を思い出されない，靄のかかった頭の中と，おんなじだ“

　　　　
　　　　　　　　　
ＰＳ）やっと，思い出しました。
ネット検索で知った
「稲掛け」＝「新潟・富山・福井・岐阜」地方では「はさ」と言う。
で，思い出したんです。
当地では，「はぜ」と言っていたんです。