Model-3 出荷製品は更に改良

2023年05月23日 | 製品紹介: 島津Model-3

※ 写真は、先日ご紹介の「正式版ユニット」

 

 さて、現在店頭展示されている 島津Model-3 と、最終的に出荷される製品とでは異なる部分がありますため、ここで改めて詳細を下記にご案内させていただきます。

 

・ フローティングマウントのフランジ部

 現在、濃い金色になっています。これはアルミ材のヘアライン仕上げに黄色のクリア塗装がなされたものです。出荷製品では、真鍮材のヘアライン仕上げに無色クリア塗装となります。今よりもリッチで品の良い色調になります。

 また、本部材は表側の化粧板であり、下地のアルミ製フランジと接合され、一体化されますので、異種材料の貼り合わせによる制振効果があり、音質向上も期待されます。

 

・ 免振ベース部

 現在はチェリー無垢材の杢目仕上げになっていますが、マット若しくはヘアライン仕上げの黒色となります。島津Model-1 と同様に黒色の方が見た目の安定感が良いのがその理由です。もう一つの目的として、サステナブル素材としての人造黒檀(→ リッチライト社:ブラックダイアモンド)を採用したいという事があります。

 この人造黒檀の原材料は再生紙で、樹脂含侵して超高圧プレスで固めたエコ素材です。物性的にも黒檀同様に硬く頑丈で、肌の風合いも木質に仕上がります。再生材と言うと安物と誤解されやすいのですが、実はアコースティック・ギターの指板として、枯渇しつつある本黒檀の代替素材として、ギブソンやマーチンといった一流ブランドで正式採用されている実績のある素材です。因みにエコ素材とは言っても、価格は高級木材並みのものなので、コストダウンの目的ではまったくありません。わざわざ使用するメリットは、質感の良さと共に、加工性が良く、長期間経っても狂い(膨張、収縮、反り)が出ないという品質向上にあります。

 また、免振ベースとしても、石の様に硬く且つ内部損失があって、共振しにくい点が音質上のメリットとして期待されます。

 

・ スピーカーユニット

 「正式版ユニット」として展示品に搭載済ですが、出荷製品の製作開始時には、上記部材の変更と共に改めて最終的な音質確認と微調整を行います。プラスアルファのネタもありますので、展示品よりも更に改良される可能性があります。どうぞお楽しみに!

 

 

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