たくさんの猫と暮らしていて、ある日、ゲージに入れられたの。
ぐっすり眠っていたら、新しいダンジョンに到着していた。
『ここが、次に攻略するステージなのねっ!!』 キラリ ← 水色の瞳が。。。
思ったより、高低差が激しい。
二重構造になっているようだが、それぞれのルームにも、微妙な高低差が仕組まれている。
それに比べて、通路は、まっすぐで走りやすい。
トレーニングには、もってこいのエリアだ。。。
今日から、ここでの戦いが、始まるのね。。。。。。。がんばるわっ!! ← 何を!!??
あれから数日。
相変わらず、私の毎日は、大変よ。
まだまだ、攻略できていないエリアが残っている。
気に入らないのが、あれよ、あれ。
紙で出来ているなんて、ありえないわ、障子。
おバカな同居人は、フスマと障子の区別もつかないらしい。
わけの分からないことを、世間に発表している。
私が破壊したのは、障子よ、障子。
間違えないでね。
とにかく、あんなヤワな手触りのもので、空間を仕切るなんて、気が知れない。
これは、私に対する挑戦としか思えないわ。
ふん、チョロイもんね。
昨日も、障子という仕切りを広範囲にわたって、破壊してやったわ。
なんて簡単なのかしら。。。
ひも状の獲物は、あちこちに散らばっている。
目障りだから、一箇所に集めようとしているのに、気が散るったらありゃしない。
だって、集めていたら、リリー兄ちゃんが、飛び掛って来るんだもん。
まあ、確かに、獲物は一緒に追いかけるのも楽しいわ。
だからといって、集めた物を、銜えて行ってしまうのは、どうかと思うんだけど。
それに、このひも状の獲物は、生命力が強い。
かなりのダメージを与えているはずなのに、また、復活してくる。
仕方ないわね、こいつとは、長丁場になりそうだわ。
すき間は、ほぼ、制圧したわ。
ベッドの下も、座卓の下も、ドレッサーの下も、すべて、私の領地よ。
そういえば、見かけにだまされる同居人は、私を王女と呼ぶの。
ええ、確かに、そう呼ばれるだけの価値は、私にはあるはずよ。
だって、こんなに可愛いんですもの。
一応、自己紹介しておくわね。
得意技は、『声の無い、ニャー』よ。
たいていの人間ってのは、これでノックアウトできるの。
水色のまん丸な瞳も、武器だと思ってるわ。
この瞳で見つめながら、かわいく口をあけて『(声の無い)ニャー』。
ほら、どう?
イチコロでしょう?
他にもいろいろあるけど、簡単には、教えられないわ。
まっ、気長に待ってちょうだい。
昨日は、シャカシャカいう『スーパー袋を丸めた在庫』に、手をつけてみたわ。
ちょうど銜えて運ぶには、いい大きさ。
噛み心地もいいし、音もイケてるわ。
そう思っていたら、昨日の場所には、もう、無いみたいだわ。
逃げたのね。
了解、探すわ。
だって、私、ハンターですもの。。。
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