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お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

宇宙探検隊の冒険 49 ~漂う小瓶~

2008年11月27日 | 宇宙探検隊の冒険(一話完結連載中)
 宇宙探検隊は宇宙の知られざる惑星や生命体や現象を調査することが目的だ。
「隊長、怪現象に遭遇しました」
「宇宙に怪現象はない。原因不明なだけだ」
「小瓶が漂流しています」
 メイン・スクリーンにキラキラと光を反射させながら漂っている赤いキャップがされた茶色の小瓶が映し出されていた。宇宙船は柄の長い捕虫網を繰り出し小瓶を回収した。
「隊長」回収された小瓶を手に隊員が言った。「これをどうするんですか」
「漂流する小瓶には必ず救助を求めるメッセージが入っているものなのだ」
「隊長、何か入っています」隊員はキャップを開け、中から紙片を取り出した。「公用宇宙文字で『開けるな危険』とあります・・・」
「それは小瓶の外に貼っておくものだ!」
 突然、小瓶から白煙が噴出して船内に充満し、しばらくして消えた。後には白髪でよぼよぼの老人となった隊長と隊員が残された。



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