お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

宇宙探検隊の冒険 19 ~救助~

2008年03月26日 | 宇宙探検隊の冒険(一話完結連載中)
 宇宙探検隊は宇宙の知られざる惑星や生命体や現象を調査することが目的だ。
「隊長、宇宙人と接触しました」
「異星人か地球外知的生命体と言うのだ」
「目の前の惑星から救助信号が出ています」
「救助も探検隊の仕事だ。助けに行くぞ」
 着陸し、隊長と隊員は救助地点に向かったが、人間型アンドロイドが苦しそうに手を振っているだけだった。近寄ると、サラサラと崩れて、砂山の様になってしまった。
「なんと、自力で救助信号が出せる性能を待ちながら、こんな変な故障をするとは、作った生命体は、詰めが甘いな」
「隊長、携帯分析器によると、ウィルスのせいですね。複雑な機械に感染するようです」
 話の途中で携帯分析器がサラサラと崩れて隊員の足元に小さな砂山を作った。
「猛烈な早さで感染するのだな。とすると」
 隊長が言いながら宇宙船の方を向くと、そこには巨大な砂山が出来上がっていた。



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