◎<物語>シリーズセカンドシーズン「花物語」。
○ 物語シリーズセカンドシーズンの最後、「花物語」の「するがデビル」全5話、6月あたりに5週連続放送の予定が延びて2014年8月16日に5話一挙放送。
「君を知り、解きはなつための物語。」
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左のポスター、「薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ。」
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阿良々木暦(cv神谷浩史)や戦場ヶ原ひたぎ達が卒業後の4月。高校3年になった神原駿河(cv沢城みゆき)の左手の悪魔が沼地蝋花(cv阿澄佳奈)に取られて云々の物語。どこまで他人に関わるかの物語、神原が阿良々木から少し離れて少しだけ大人になる物語、青春と友情の物語。
忍野扇(cv水橋かおり)が、「しまった、今は男子だっけ。」とつぶやきましたが、今回は男子として登場。神原が少し疑問を持ちましたが、直ぐに男子だったと納得しているので、扇にはそういう力があるのでしょう。ますます、何者なのやら。
○ 物語としてもアニメ全体としてもまあまあ。シャフトの絵の面白さで興味が少しアップ、私が阿澄佳奈さんの声が大好きだから、やや女子寄りですが中性的な声に興味がワンランクアップ、といったところ。阿澄さんでなかったとしても、それなりの声優で興味を引かせるようになっていなかったら、途中で飽きていたかも。
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それはそれとして、貝木は相変わらず良いです。出番が少ないのは仕方ないのでしょうね。
○ 神原が町の外に行った際に、貝木泥舟(cv三木眞一郎)が駅で待っていて、逃げる神原を追いかけて、高そうな焼き肉をおごると。
さて、「恋物語」ラストで貝木は撲殺されたのかどうか。私は、貝木は死んだと書きましたが、倒れた貝木を阿良々木が助けるということも考えられるとも書きました(→「恋物語」の感想へのリンク。)。
「花物語」での貝木は人間としてはやけに足が速く、逃げる神原(足が速い。)を楽々追い越していました。これまで貝木の運動能力の高さが示されたことは無かったと思いますが、実は足が速いという設定もありでしょう。怪異に関わっているキャラは運動能力が高い者が多いので、そういう設定もありでしょう。
一方、「花物語」は沼地が幽霊だったけれど成仏するという物語ですし、それ以前に「鬼物語」で八九寺真宵も幽霊で成仏しました。貝木が幽霊として登場したとしても不思議ではありません。
名刺の肩書の「ゴーストバスター」を見え消しにしているところも(他の肩書は追加されていない。)、貝木が幽霊なら幽霊が幽霊退治をするのも変ですから、理解できます。
で、貝木の人間離れした足の速さは少し唐突な印象ですし、「恋物語」では貝木は死んだと考える方が妥当ですから、「花物語」では幽霊と考える方が妥当でしょう。
原作小説にどう書いてあるのかは知りませんが、アニメのみで判断したらこれが妥当だということです。
○ 貝木も沼地も、絶対的な悪もなければ、絶対的な正義もない、旨を言っています。
他のアニメの感想でも書いていますが、これは現実世界では当たり前のことです。その当たり前のことを敢えて見ないようにして、自分に都合の良い部分だけを見ている人が多い(認知のゆがみの一種である「確証バイアス」のようなもの。→関連文章へのリンク。)ということも含めて当たり前過ぎて、今更付け足すこともありません。
○ 他人の不幸話と悪魔の体のパーツを収集しつつも、幽霊であることに気付いていない沼地が幸せそうなように、自分から見て不幸そうであっても本人が幸せそうならどうするかについて、「少なくとも1人、お前が困ってる。そしてそれは、お前が動く理由に十分なるんだ。お前が困っているのは、お前にとって何よりの重大事件なんだぜ。」と悩む神原に言う阿良々木、そうだと思って沼地を成仏させようとする神原。
これも絶対的な悪も正義もないことの一例です。
足のケガでバスケが出来なくなり、家庭のゴタゴタもあって自殺した沼地。かつての宿敵同士(でも、練習試合の類でしか対戦していないらしい。)、初めての本気でのバスケ勝負をして、悪魔の手足などの力を使ったのに神原に負けたのに、楽しそうな沼地。
才能があり過ぎて疎まれてきた沼地がこれまで出来なかった「青春」をしたことによって、成仏した沼地。
最後まで自分が幽霊とは気付かなかったでしょう。
今回は結果的にそれで問題なしであり、ハッピーエンドでしたが、阿良々木が自分がやりたいようにやってとんでもないことになったのが蛇神撫子の「囮物語」と「恋物語」でしたからねえ。ケースバイケースであったり、結果論であったりですね。
○ アニメジャパン2014にて。2つ目は「花物語」とは関係ありませんが。
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【shin】