思い付きブログ

「土を喰らう十二ヵ月」感想

【ネタバレ】

◎「土を喰らう十二ヵ月」

 「喰らうは生きる 食べるは愛する いっしょのご飯が いちばんうまい」
 「四季の恵みに感謝し、十二ヵ月を生きる。」

 2022年11月11日(金)公開、監督と脚本は中江裕司、精進料理は土井善晴(料理研究家)、原案は水上勉、111分。
 沢田研二(ツトムの役。作家で長野県で1人暮らし)、松たか子(真知子。ツトムの担当編集者で東京にいる)のほか、西田尚美(美香。隆の妻)、尾美としのり(隆。ツトムの亡くなった妻(八重子)の弟)、奈良岡朋子(チエ。ツトムの義母。偏屈で隆や美香とうまくいっていらず、1人で暮らしている)など。

 総合評価は、上中下で中の上くらい。

○新宿ピカデリーにて。










○「四季折々の食で綴る人生ドラマ。」ともあるように、庭や山で食材を育てたり採取したりし、料理。長野県の、結構な雪が降るところが舞台。
 二十四節気(にじゅうしせっき)の啓蟄って確か3月だよな、処暑って何月だっけ?(8月)、とか思いながら見ていましたが、季節の移ろいは良いものです。雪国は寒いので、住むのは嫌ですが。

 季節の移ろい、食べ物の旬、旬の野菜の精進料理、いい感じの生活を楽しみました
 私は大抵の野菜は食べられますが好きではないのでお腹はすきませんでしたが、楽しめました。
 お釜で炊くご飯、おこげがあると美味しいよねと思ってたらおこげ、でもこげすぎでした。
 目の前の畑で日々採った食材で、当たり前の日々の食事を当たり前に食べる説得力は良いです。

○台所で使っている水が出しっぱなしなので、地下水とか湧き水とかでしょう。ガス給湯器もありますが、通常は使っていない様子です。それなりの雪国ですから冬だと、地下水は水道水よりは暖かいかも知れませんが、それでも冷たいはずです。ツトムは、何でもないことのように野菜を素手で洗いますが、それは慣れているからということでしょうし、当たり前だということでしょう。

○ツトムと真知子は、食事の時などにテーブルで隣同士でした。ご飯をよそったり、おかずを取り分けたりというのはツトムがします。真知子は、美味しいと感想を言います。

 ツトムが真知子にプロポーズし、真知子は返事を待ってもらい、ツトムが倒れ、入院・退院しました。
 真知子がやってきて、同じテーブルに向かい合って座り、真面目な顔で、プロポーズをOKする真知子。
 やめようとツトム。

 こたつ布団はありませんでしたが、掘りごたつみたいなテーブルでした。隣同士だとくっつけるので、恋人同士だと向かい合うよりは良いのでしょう。向かい合って、というのはあらたまっての話しだからということでしょう。

 ツトムがよそったりするのは、ツトムの家であり、ツトムが料理を作ったのであり(真知子が手伝うこともあるものの、家庭料理ですが手間がかかる料理のため一般的な家庭で作るとは思えない家庭料理であることから真知子も初めて見るのでしょう、一つ一つ指示を受けながら手伝っています。)、ということだけなのか、女性の役割だと思われがちなので、そんなことはないという当たり前のことを示すために敢えて男性(しかもかなり年上のツトム。)がしたということなのか、どちらなのかまでは分かりません。

 ○ツトムはチエに気に入られているので、時々訪問し、ご飯を食べたりもしています(まともな会話はない。)。偏屈だという説明は事前にあったので、この家のドアを開けたら樹木希林(1943年1月15日-2018年9月15日)さんがいたら、と、起きるはずもないことを思いました(数日前に、樹木さんが沢田さんのポスターに「ジュリ~」と言うドラマ「寺内貫太郎一家」(1974年)の記事を見たので。)。奈良岡さんの演技も十分良かったです。


【shin】


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「★映画、ドラマ、小説とか」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事