韓流とアメリカ流と日本流？

　韓国の映画やドラマはほとんど見ませんが、今更ながら、一言。

　デモも民意なら、放送を見る人が多いというのも民意なので、どっちがどうだというのは難しいですが。
　少なくとも、平和的な反対運動にしてくれないと。


　フジテレビで韓国ドラマが多いとして反対デモが起き出したのは、2011年の夏だったでしょうか。


　デモに批判的なことを書いたら、脅迫されたり、売国奴と罵られたりという報道もありました。

　まあ、日本のテレビで一番、保守・右派のフジテレビで韓国の映画やドラマが多いというのは、妙な違和感がありましたが。
　（かつてのキャッチフレーズが、面白くなければテレビじゃない、だったテレビ局なので、利益第一なのかも知れませんが。）





　ところで、反対派の理由で、日本なのだから韓国ドラマをあまり放送するなという点は、どういう論拠なのでしょうか。

　韓国ドラマとともに、欧米のドラマや映画もあまり放送するなと言うのなら、その主張には筋が通っています。


　アメリカのドラマは、深夜に沢山放送されています。
　アメリカの映画は、毎週ゴールデンタイムに放送されて、視聴率を取っています。
　アメリカの映画は、全国ロードショーで、毎年、日本での売り上げの上位を占めています。





　さて、日本がまだ豊かとは言えなかった数十年前。

　特にアメリカは、ドラマや映画を、アメリカ流の民主主義と物質的豊さ、そしてアメリカそのものを世界中に宣伝するためにも活用しました。

　今でも、豊かではない国に対しては、アメリカの映画やドラマは同様の役割もしています。

　少し大袈裟な言い方ですが、文化的侵略ってやつでしょうかね。

　これは問題にしないのかな。

　今の韓国にそのような意図はないでしょう（日本の方が物質的に豊かなので）。
　輸出産業として力を入れているだけでしょう。






　反対派の理由は、もしかして、領土問題のある韓国のドラマ等を流すのはけしからん、ということなのでしょうかね。

　そうであれば、ロシアや中国に対しても同様の対応をするのでしょうかね。

　ロシアは反日的な教育はしていないと思われるので（多分）、対応は少し違うのかも知れませんが。
　あるいは、実効支配されているので、より強硬になるのかも知れませんが。




　（ところで、日本政府の立場としては、領土問題は北方領土だけでしたっけ？。
　多くのロシア人が住んでいて、実効支配されているので。

　中国と韓国の間には、実効支配されていないので領土問題は存在しないんでしたっけ？（問題が生じていないという意味ではないはず）。
　後者は問題から目をそらしているような気がしますが、法的定義なのでしょうかね。）