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「かくれんぼ」「ぽちゃぽちゃ水泳部」ドラマCD感想。不思議な聞く小説vsとんかつコメディ

 2013年は珍しくドラマCDをいくつも買ったので(藤田咲さんが出ていないものも含めて。)、今更ですが感想を2回に分けて。
 他にもいくつか買いましたが、古いのやら面白くなかったのやらなので、感想は自粛。
 まずはその1として、2つ。

◎「かくれんぼ」

 リスノベ(Listen to novel)=聞く小説で、「小説は、聞く時代だ!」がキャッチフレーズ。
 藤田咲さんと石川界人さんが、同じ短編小説を別々に朗読するCDです。
 2013年8月発売、各30分強、計63分。



○ 最初に、リラックスして、力を抜いて、といった言葉があり、小説の世界に入り込むように誘導されます。むしろ、眠くなります。

 決して、車を運転しながら聞いてはいけません!!
 永遠の眠りにつきかねません。
 (1回目に聞いたのは、車の運転中でした・・・)

 落ち着いた物語なので、最初から最後まで落ち着いた語りで進みます。萌要素もコメディ要素も全くありません。


○ 「ここは、どこにでもあるとある田舎町。
ある日あなたはここで、一人の女の子と出会う。
女の子とあなたは、その日から毎日かくれんぼをして遊んだ。
あなたが鬼だ。毎日女の子とかくれんぼをしているうちに、一つの異変に気付く。
その異変は、この楽しい時間に終わりがあると知らせるものだった・・・・・・。」

 「主人公は、あなた」、つまり聞いている人ということで、10歳の「私」が広場で見かけたおとなしい、けれど影がない、同じ年くらいの女の子と かくれんぼ をして遊ぶ夏の日々、やがて、その女の子が薄くなり、消え・・・

 普通に考えれば女の子が幽霊ということなのでしょうが、女の子は足跡がつきますし、足跡がつかない「私」が実は幽霊なのかも、と思って聞くと、また違った風景が見えてくるので、2倍楽しめます。



 夏のセミで言うと、ミンミンゼミやアブラゼミではなく、夏の終わり頃の夕方に鳴く ひぐらし のような、落ち着いて、寂しげで、不思議な後味です。こういう雰囲気、好きです。

 音声だけでなく、文字にした冊子もついているので、通常の小説としてもお楽しみを。



◎「ぽちゃぽちゃ水泳部」

 ラブがちょっとの普通のコメディで、戸松さんと東山さんが良く、普通に楽しいです。トンカツを毎日4食なんだか5食なんだか、三段重ねもあるから何食になるんだか。
 2013年7月発売、69分。



○ トンカツ大好きなトンカツ屋の娘の太田カツ代(cv戸松遥)はぽっちゃりというより、デブ。
 そんなカツ代は高校入学早々、憧れの先輩、鮫島拓海(アンチぽっちゃり。)(cv岸尾だいすけ)がいる水泳部に、鮫島が入っているのを知らずに入部。泳げないのに・・・デブがコンプレックスだから水着が恥ずかしいのに・・・
 あれだけ食べれば太るよね、というくらいにトンカツ三昧で、戸松さんが、落ち込んだり空元気を出したり元気だったり、楽しく演じていて、良い感じです。

 女子水泳部の先輩の伊藤初芽(cv東山奈央)の明るく元気なオトボケ、少し頼りない部長っぷりも良い感じです。

 因みに、オ~~ホッホッホッ!と高笑いする高飛車お嬢様の乙姫さより(cv藤田咲)も他校の水泳部。カツ丼をエサに奇跡的に速く泳いだカツ代にギリギリ勝ったり、引き分けもあったりで悔しがったり、負けじとトンカツを食べてデブになって誰だか分からなくなったり・・・
 デブになったときの低音が、藤田さんと分かっていても藤田さんに聞こえません。
 藤田さんの出番は少ないですが、オ~~ホッホッホッ!で記憶に残ります。


○ 私もトンカツは好きなので、トンカツ、カツ丼、カツカレーをローテーションすれば、毎日でも食べられるかなあ。やっぱトルコライスも入れたいかなあ。ついでにトンカツ乗せオムライスも入れたいかなあ。
 体重と健康を気にしなければ。


【shin】
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