2018年春アニメの感想です。
◎「魔法少女サイト」（全12話）
総合評価4点（5点満点）
「抗わず生きるか、抗って死ぬか」
また残酷魔法少女ものか、という思いも持ちながら見始めましたが、まあ、そういうくくりには違いありませんが、良かったです。
魔法、残酷、イジメ・暴力、優秀な兄にしか関心がない両親、ゆり、友情、BL、ギャグ、もりだくさんでした。
2期が見たいです。
公式HPから。
「どうやらそのサイトは不幸な人間しか出会えないらしい。
だから彼女たちは選ばれた―。
どこにも居場所のない彼女は、いつも死ぬことばかり、考えている。
学校ではクラスメイトからの いじめを受け、家では実の兄からの虐待に耐える日々。
朝霧彩。中学２年生。14歳。
ある日、彼女は不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」と出会い、魔法の力を秘めた“ステッキ”を手に入れる。
彩は魔法の力を手に入れたことで、同じくステッキを持つクラスメイトの奴村露乃、そしてほかの“魔法少女”とともに、苛烈な運命に巻き込まれてしまう。
これは、魔法の力を手に入れた不幸な少女たちの、友情と青春、そして運命を変える戦いの記録。」
朝霧彩（cv大野柚布子）、奴村露乃（cv茜屋日海夏）、潮井梨ナ（cv鈴木愛奈）、穴沢虹海（にじみん）（cv芹澤優）、雫芽さりな（cv山崎はるか）、
彩の兄の朝霧要（cv岡本信彦）、管理人とつながっている刑事の美炭貴一郎（cv鈴木達央）、サイト管理人 漆（なな）（cv中尾隆聖）、サイト管理人 弐（に）（ひょっとこ）（cv悠木碧）、サイト管理人 捌（はち）（おかめ）（cvキズナアイ）、王（cv能登麻美子）など。
○ 朝霧はクラスメイトからも兄からもイジメや虐待を受けていますが、何をするにも自信がなくて曖昧な言い回しで見ていてイライラしましたが、奴村と知り合ってからはそういう傾向もだいぶ弱まりました。
試練を経ての成長物語という面もいくらかあり。
自分の命の危険があってもなるべく人を殺したくないという甘さと紙一重の優しさは持ち続けたり、でも最後はやむなく殺すと。
何が一番大切か、と考えると2番目以降を捨てなければいけないこともあるということは分かったのでは。
・不幸な少女にステッキを与えて魔法少女にし、使いすぎると死ぬというのも最初は教えず、それにより王が計画しているテンペストのために不のエネルギーを吸い取っているという管理人が変なお面をかぶっていて、特に管理人漆の「不幸だねー不幸だねー」が良い味を出していて妙に笑えて、また、兄が外見も成績も超優秀でモテモテなのに朝霧に暴力をふるってストレスを発散していて、その変態ぶりが妙に笑えて、不幸な物語の割には深刻にならずに見られました。
○ 最終12話。
死んだ魔法少女から選ばれた者が管理人になるというのは有りとしても、奴村がそれに選ばれ、試用期間中にアレコレあって生き返るとはちょっとどうかと思いましたが、朝霧と奴村のゆりっぽい関係は好きです。
兄はどうなったのかと思ったら、管理人の手先の美炭が、「君のことは初めて見たときから、ずっと、いいと思っていた」と言って服を脱ぎ、監禁中の兄の悲鳴という、どう見てもBLという展開には笑うしかありませんでしたが、さすがに物語が別な方向に行きそうで戸惑いもありました。
最後に、幸せと言い切った朝霧と奴村の2人が手をつないでの安心した寝顔が最後に見られたので、良かったですが。
と思ったら本当の最後、（朝霧と奴村のことを、不の感情を受け入れて、不幸があったから今は幸せだと言う不幸の受容という最大の罪を犯したと管理人は言っていましたが、）王は怒っていて、「もっと不幸になってもらいましょう」と優しく微笑んで言うところなんて、怖いですね。
能登ボイスなところが、優しい声だからこその怖さがあります。
○ ボークス秋葉原ホビー天国にて。
にじみんのもの。椅子が1つあって、座って眺めはしませんでしたが。
ゆりゆりしい。
アニメの雰囲気としては以下の4枚が適切です（4分の1も写真を撮っていませんが。）。
にじみんの魔法パンツをはく兄。2メートル四方以上はあったかと。
・アニメイトとかソフマップとか、その他の場所にて。
1枚目、にじみんが半分で、にじみんはやはり死んだのかと思いましたが、2枚目、にじみんは生きているのかもと思いましたが、まあ、葬式もしましたし、奴村と違って生き返らないのでしょうね。
山崎はるかさんが歌うED曲「ゼンゼントモダチ」など。
「ゼンゼン」の次には不定語がくるものですが、昨今は、少なくとも若者は、「超肯定」の意味で使うことが多いようですね。ややこしい。
【shin】
