思い付きブログ

原発と再生可能エネルギー 1


 将来的には、原発を廃止して再生可能エネルギー中心が望ましいと思いますが、再生可能エネルギーを高効率に利用できるようになるには年数がかかります。


 節電にも限度があります。


 現時点で必要な電力を確保できる代替エネルギーはないこと、火力はCO2を増やして温暖化を招くことから、ある程度の節電はもちろんですが、安全対策を講じるとともに監視を強めながら、しばらくは一定程度の原発を稼働することが必要ではないでしょうか。




 長いですが、具体的には以下に記述します。


 まあ、それはそれとして、原発のストレステスト、基準が甘い気がするのは、気のせいか?



● 何事にも0%や100%はそうは無い、絶対というのはそうは無いという意味では、万全と思われる対策を講じても、人為的なミスが原因の事故にせよ、自然が原因の事故にせよ、今後も原発の放射線が漏れる事故が起こる確率はゼロにはなり得ないのでしょう。


 明日、日本の旅客機が墜落する可能性はゼロではないですし、新幹線が脱線する可能性もゼロではないですし、あなたが車を運転していて相手を死亡させる事故を起こす可能性もゼロではないですし、あなたが急死する可能性もゼロではないですし、隕石があなたに当たる可能性もゼロではないですし。


 もちろん、明日、東京や東海地方に震度7の地震が起きる可能性も、その2つの地震がほぼ同時に起きる可能性もゼロではありません。


 確率の問題としては。


 なお、観点は違いますが、変なことを言えば、放射線を避けるために沖縄に引っ越した人がいますが、沖縄の米軍基地に核兵器がある可能性はゼロではありませんし、そこから放射線が漏れている可能性だってゼロではありません。


 さて、何もなければ5月には全原発が停止しますが、節電しないと足りないのではないでしょうか。


 ところで、いつまで節電できるでしょうか。


 いくつかの原発が稼働していた昨夏(2011年)は必要な節電はできましたが、今夏は大丈夫でしょうか。


 節電できたとしても、仏の顔も三度まで、個人も企業も、5年も10年も我慢できるとは思えません。




 長くなりますが、1.発電所の増設、2.再生可能エネルギーの活用対策、3.経済的な縮小を受け入れ、江戸時代並みの慎ましやかな生活を送る、という対策と、何故か、安全保障と宇宙戦艦ヤマトの話を、2回に分けて以下に。



● 対策1 発電所の増設。

 出力が小さな発電所であれば簡単な手続で設置できるようですが、小さいだけにたくさん必要であり、場所が確保できるのかどうか。


 また、大出力の通常の発電所は、設置までの手続に何年もかかります。

 法律を変えて手続を簡素化したとしても、住民の同意や、場所が確保できるのかどうか。


 しかも、需要が高まることにより、あるいは中東が不安定化することにより、石油やLNG(液化天然ガス)などの燃料価格が上昇すれば、高コストになり、電気代の更なる値上げも予想されます。


 エネルギーの確保は国の安全保障とも関係が深いです。


 現在でも、原発の停止により火力発電を増やしているので高コストになっており、電力会社は値上げが必要としています。

 値上げ幅の圧縮は期待するとしても、全く値上げなしでいけるとは思えません。


 値上がりが続けば、ただでさえ円高で苦しいので、外国に工場を移す企業が増え、日本における雇用が減少するでしょう。


 更に、一時はあれだけ騒がれた、地球温暖化の主因とされるCO2は、原発より火力がたくさん排出します。


 地球温暖化対策はもういいのでしょうか。


 3m以上の土地がほとんどなく、ほぼ平地の南の島国のツバルについて、多くの人があんなに心配していたのに。

 ツバルはどうでも良くて、日本の、自分の安全の方が大事というのは、ある意味、「普通」のことではありますが。



● 対策2 再生可能エネルギーの活用。

 太陽光、風力、地熱や水力などの再生可能エネルギーのうち、太陽光あたりは、将来的には有望というか有望にならないといけないのでしょうが、直ぐには十分な電力を供給できないでしょうし、できたとしても割高です。


 太陽光は、電力への変換効率がまだ低いので広い場所が必要ですが、場所が確保できるのかどうか。


 また、高価なソーラーパネルを自宅の屋根に付けられる人がどれほどいるものか。

 国がパネルの購入費を援助するとしても、そのお金はどこから出るのか。

 電力会社が定額で余剰電力を買い取るとしても、電力会社にとっては割方な電力であり、電気代の値上げや国が電力会社に補助するなどしないと続けられないでしょう。


 しかも、晴れたり曇ったりで、安定した電力になり得るのかどうか。


 特に、雪国では。


 風力も場所が必要です。

 数百メートル離れても、夜はうるさくて睡眠の妨げになります(夜は止めればいいのかも知れませんが、それで電力が足りるのかどうか)。

 鳥がプロペラにぶつかって死んじゃうし。


 海上風力で十分な電力を得るにはまだまだかかりますし、たくさん作って漁場と重ならなければいいですけど。


 地熱は、温泉や観光施設、そして国立公園等の自然をある程度は犠牲にしないと作れません。

 地域の観光産業にも影響があるでしょう。

 また、山中であれば、設置も管理も大変です。



 ちなみに、再生可能エネルギーはいずれも高コストで、少なくとも火力発電と同程度の値段と高効率になるには、かなりかかるでしょう。



 水力は、大きなダムはほとんど造る場所がないでしょう。

 小さな流れでの水力発電(小水力発電、マイクロ水力発電とか)は、たくさん作る場所があるのかどうか。

 小さな発電能力しかないので、それでも電力は足りないでしょう。


 いろいろと組み合わせるとしても、再生可能エネルギーだけで十分な電力を生み出せる位に高効率になるには何年もかかるでしょう。


(対策3は次に)




 
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