◎「シドニアの騎士」(全12話)
○ 3話。特に優秀な操縦士の4人が「ガウナ(奇居子)」と戦いに出たところ、女子が捕まり、それを助けた恋人の男子が死に、女子がそれを認められず、周りの制止を聞かずに助けようとして残り2人が巻き添えになって、結局4人とも死んで。
そういう判断ミスをすれば当然にこうなるという、当たり前のことを当たり前に描きつつ、1000年前の謎の宇宙の異生物ガウナに太陽系が破壊され、それから一部の人類が逃れ、播種船(宇宙船)とロボットというか戦闘機というかの衛人(もりと)に乗った人とガウナとの人類の存亡をかけた宇宙での戦い。軽いラブコメを少し混ぜつつ。
100年くらい前に人間が光合成できるようになったので食べるのは週1回くらいで良くなった未来、それでも希に光合成できない谷風長道(たにかぜながて)(cv逢坂良太)のような人も生まれ。でも、訓練生なのに優秀な操縦士である長道というのは何なのだか。
普通はそのように戦死するというように戦死する、安直でない、そういうシリアスさは良かったです。
ただ、特に気が滅入ったりしなかったのは、、、何故だろう？。キャラの表情のぎこちなさにより感情移入しにくかったこと、緑川纈(みどりかわゆはた)(cv金元寿子)が衛人の訓練生からいきなり艦の司令補になって戦闘中の作戦を実質的に仕切って概ね上手く出来たのが非現実的に思えたこと(実戦経験がほとんどないのに。)、といったようなところかなあ。
○ 絵がCGだからなのか、意図してなのか、表情が少なめでぎこちなく、顔や表情がヌボーとして変な感じ。光合成で生きる人間の植物っぽさということであれば、まあ理解は出来ます。が、9話、光合成できなかった昔の顔も同じだったですし、意図してか技術的な問題か、そういう絵だということでしょう。というか、チラ見した漫画もそういう絵でした。
○ 7話、谷風長道がミスを取り返そうとして引き返さずに戦ったら星白閑(ほしじろしずか)(cv洲崎綾)が死亡(2人は好きあっていることが明白ですし。その後、ガウナをつつむエナになって捕獲されましたが。)。
いやはや、クローズアップされると死ぬという、分かりやすい話がいくつもあって。
長道に好意を持っている科戸瀬イザナ(しなとせいざな)(cv豊崎愛生)が、男でも女でもない中性で、男にも女にも成長出来るというのは、突然変異なんだか何なのだか。豊崎さんの声が、最初はどちらかと言うとやや男子に聞こえますが、男子とも女子とも取れる声で楽しかったですが。長道を好きになったからか、声が徐々に女性化していった気がしましたが、どうなのだろう？。
また、クローン人間の仄(ほのか)姉妹はやたらと沢山いますが、喜多村英梨さんが少しずつ声を変えて演じているのは楽しかったですし。
○ 戦うぞ、というところで病室で横になる長道のシーンになり、それから戦いの様子を描くとか、何度かこの手法を使っています。何か、間が抜けたように感じましたが、1回目は良しとしても、2回目は結論が見えているから勿体ぶった手法に感じてしまうからかなあ。
○ 全体として、シリアスで面白みがあったのでまずまず。ただ、5話で星白閑が「ガウナは本当は、人類の友人になりたがってるんじゃないかって思うことがあるの。」と言っていますが、そんな安易なことにならないと良いのですけれど(あれだけのことをしたガウナが人に好意的という根拠が、説得力のある物語になれば構わないのですけれど。)、2期があるとのことなので、それを待ちましょう。
◎「野良スコ」
「MUSICる TV」内の2分位アニメ。
2014年春からですが、いつ終わるか分からないので載せておきます(野良スコのHPでも見られます。)。
スコティッシュフォールドの野良猫のコタロー(cv内山勇士)と、人間の男性数人との日常会話。
世間話や噂話やどこに遊びに行こうかといった、気兼ねのない仲の友達同士の本当の日常会話のような内容なので、記憶に残らないどうってことのない話です。
しかし、なめらかな語り口ではないですが、それがもたらす話の間が良いのでしょう、クスッとできたり、ニヤリとできたりして、何か楽しかったです。
ひろいものでした。
【shin】
2014年7月26日追記。
春アニメの感想、いつの間にか終わっていた・・・
作品数が少なかったのかな。
夏アニメは2回見たいと思うものがなく、切りたいアニメが多く(でもグダグダと見るのでしょうけれど。)、感想は簡単になりそうな見込みです。
【shin】
