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「猫物語(白)」4話感想。「人は嫌なことがあったら、どんどん逃げていいんだけれど、目をそらしているだけじゃ、逃げたことにはならないんだよ。」ようやく自分に向き合う覚悟を決めた羽川

◎「猫物語(白)」4話「つばさタイガー其ノ肆」

 ここで再び、私は羽川翼のパンツに触(ふ)れないわけにはいきません。
 失礼、噛みました。

 ここで私は、絵について触れないわけにはいきません。
 キャラの絵が少し変だったり安定しなかったり。角度や表情にもよりますが、特に今回は戦場ヶ原と真宵が少し間抜けでヌボーとした感じ。
 まあ、絵が安定しないのは前からか・・・・・

 失礼、やっぱり噛みまみた。




◎ 4話冒頭。朝起きると、羽川の爪が汚れていたり猫の毛がベッドにあったり室内のティッシュが3ミリ動いていたり(何もない場所での3ミリの移動に気付くのは困難ですが、デスクライトにくっついていたティッシュが3ミリ離れていたので、気付く人は気付くでしょう。)などで、寝ている間に猫になっていることに気付いた羽川


○ だいぶキャラも増えてきて。それでも一般的なアニメよりは少ないか。本題に集中しやすいので、これはこれで良いです。

 4話前半、阿良々木の母親(cv折笠愛)が阿良々木家から学校に行く羽川にイロイロと話す中で、
 「羽川ちゃん。人は嫌なことがあったら、どんどん逃げていいんだけれど、目をそらしているだけじゃ、逃げたことにはならないんだよ。
 君が現状を良しとしている限り、外からは手出しが出来ないんだから。
 まずはそのあたりから、いってくればいいんじゃないかな。

 と言うのは、格好良いけれど、少しだけ唐突感あり。

 2人は前夜に初めて会ったと思われますが、それ以前に会っていたとしても大した話はしていないと推測します。
 なのに、羽川の問題を見透かしたかのような言葉。

 羽川の問題は、羽川本人にも周りにも、一般人には簡単には分からないと見なしているという前提で物語シリーズが作られているのでなければ、特に「猫物語」などの羽川の話は茶番劇のようになってしまいます。


 しかも、母親の言葉がなくても羽川自身が気付くように話を持って行けそうですし、その直後に登場する一般人ではない臥煙伊豆湖(cv雪野五月)が羽川にかなり明確に気付かせる役割をしているし出来るので、そもそも不要なシーンであり言葉だったのでは。

 (但し、母親との会話であった方が良いのは「親が子供と仲が悪いというのはね、もうそれだけで虐待みたいなものなんだよ。」と言ったあたり。これは羽川に家族というものを意識させています。)

 大人で、犯罪捜査をする警察官だから他人の心理を読むのに長けているとか?まあ、そういうことでも良いですけれど。母親は格好良かったですし。


 なお、この母親の言葉は、言い方が冷たい(声が冷たいという意味ではない。)のは割り引くとして、表情や言葉は冷たいのではなく、厳しい、つまり優しいのです(優しいということは厳しいとイコールな部分が多い。)。

 具体的な手助けは出来ないしすべきではないけれど、ということはわきまえていて言う言葉、こういう優しさは阿良々木暦にも通じるものであり、そこは親子ということなのでしょう(一般論で言うと、親子が似るというのも、ある部分は当たりですが、ある部分は外れなのですけれど、それは置いといて。)。


○ それ以上に、臥煙が千里眼過ぎ。この人は力を持っているようなので、阿良々木の母親と同列に論じるべきではありませんが。

 臥煙が「私は何でも知っている。」と言ったり、

 羽川の虎の問題は、「だけどそれは誰にも手伝えない。君は誰にも助けてもらえない。何故ならそれは君自身の問題なのだから。」と言ったり、

 羽川のことを、「自分が何にも知らないということすら知らない。無智の智ならぬ、無智の無智ということかなあ。」、「君は例外じゃない。君は特別じゃない。」と言ったり。

 イロイロ言われて、かなり感情的になる羽川というのも珍しい気がしますが、薄々感ずいていたことをズバリと言われたから、といったところでしょう。


 なんかいきなり、羽川が薄々気付いている答えを明言せずに明示した感じ。
 こういうのって、羽川自身が明確に気付いた方が羽川の成長につながると思うのですが。臥煙がもう少しサラリと言うのならともかく。

 他人の助けを借りて羽川は気付いていっているし、それに対応せざるを得ないように追い込まれているように見えるのですが、それで本当に猫や虎は消えるのか、再発しないのか、と少し心配になったり。
 いえ、この「猫物語(白)」としては解決するのでしょうけれど。



 視聴者への状況説明、ということなのでしょうか?それならやり過ぎで、余計なお世話ですけれど。
 臥煙が別の「物語」で出てくるのであれば(同じところで出てきたエピソード(cv入野自由)も。)、そのときにこういう人だという設定が生きるのかも知れませんが。


◎ その後、戦場ヶ原と電話で話す羽川。戦場ヶ原は、羽川が寝泊まりした家が火事になっていることを羽川に指摘しますが、だとすると次は戦場ヶ原家か阿良々木家が火事になるのですが、その割には落ち着いた感じ。
 2話までとは違う、いつものと言えばいつもの、真顔でクールな戦場ヶ原です。

 この辺のやり取りを見ていると、1~2話で戦場ヶ原の性格が変わったようだったのと比べて、逆に違和感。ここでの戦場ヶ原は、何で1~2話の調子じゃないのか、と。


 事の深刻さや真の状況にようやく気付いたから、なのか、戦場ヶ原は羽川の問題には気付いていて以前のは羽川を阿良々木家に行かせるための演技で予想通りになったし、ここからが羽川の勝負所だと思ったから、なのか。


 1話後半で戦場ヶ原は、火事と虎に関係があるのではないか、心当たりはないかと羽川に尋ねていて、そのときの羽川は、
 「いえ、それはまだ分からなくて。。。分からないわ・・・」と、
 「分からないわ・・・」を顔と視線を斜め下に落として少し力なく答えていますが、これは羽川が心当たりを概ね自覚しているときの描き方です。

 この時点で羽川に心当たりがあるのが私は不思議に思ったのですが、心当たりがあるのであれば、バカでないときの戦場ヶ原であれば羽川に「心当たり」があることに感付いてもおかしくはありませんが、心当たりの話はそれ以上はありませんでした。


 但し、羽川がそれ、つまり直接的には「嫉妬」であることに思い至って自覚し驚いたところが描かれたのは、4話後半なので、2話の時点での羽川の心当たりは別のこと、若しくは、その前段階のことでしょう。

 家族問題か?あの家には住みたくはないという気持ち、一方であの家に愛着も少しは感じているという矛盾をはらみつつ。これなら、2話でも羽川に心当たりはありました。

 家族問題に起因する自らの空虚さか?これも、2話で羽川にある程度の心当たりがあってもおかしくありません。


 それはそれとして、1~2話の時点で戦場ヶ原が羽川と虎の関係や羽川の嫉妬に気付いていたら、被害の拡大の恐れのある阿良々木家に羽川を寝泊まりはさせなかったのではないかなあ。

 阿良々木がいない阿良々木家で火事になると両親や姉妹が危険にさらされるので、戦場ヶ原の父親を巻き込むことよりも阿良々木が悲しむ阿良々木家の皆を巻き込むことを戦場ヶ原は避けるのではないかなあ。
 戦場ヶ原は自分よりも阿良々木を大事にしていますし、仮に火事になったとしても、最初の火事の前に学校で羽川に、「そうね、一緒に死んで上げることくらいはできるわ。」(1話前半)と真顔で言っている戦場ヶ原の言葉に嘘はないはずですし。

 なので、前者の、事の深刻さや真の状況にようやく気付いたからではないかなあ。

 それとも、戦場ヶ原家や阿良々木家が火事になる前に羽川が自分の問題を解決できると信じたのかなあ。

 結局、1~2話でのくだけた戦場ヶ原と4話での真顔の戦場ヶ原の理由、特に1~2話での戦場ヶ原は、力及ばず、良く分かりません(笑)。


◎ 4話後半。阿良々木姉妹に「火」や「炎」から何を連想するかを聞く羽川というのも、少し意外な気もしましたが、それだけ切羽詰まってきたということなのでしょう。

 姉妹と話す中で、ゴールデンウィーク中に好きって何かと阿良々木から相談されたと言う姉妹(「猫物語(黒)」での話。)。
 羽川は戦場ヶ原のことかと聞きましたが、覚えていないと言う姉妹。たかだか4ヶ月位前の、姉妹が大好きな暦お兄ちゃんのことを覚えていないわけはないのですけれどね。戦場ヶ原のことであれば、羽川にそうだと言わないわけはないのですけどね。それに気付かない羽川のわけがないのですけどね。

 羽川は少しばかり不思議な顔をしていますが、それ以上に大事なことがあったので、直ぐにそっちへ考えが行って深くは考えなかったということで説明できますが。


 で、姉妹と話す中で、自らの嫉妬、ヤキモチに気付く羽川。
 気付いたときに、羽川が作っていたトランプタワーが、手が震えて崩れるなんて、ベタですが。


○ 4話ラスト、「もう会えないかも知れないな、阿良々木君。」と思って、阿良々木のベッドに制服でゴロゴロしてマーキングするシーンは可愛かったし良かったですが、それ以上に、阿良々木の服に着替えて写メを撮り、阿良々木(?)にメールするところ、その写真がもっと可愛い!可愛すぎ!凄く良いポーズと表情!! 4話のベストショットです。


 後ろの黄色い椅子のようなものの両端が、猫耳というよりはツノに見えます。そして、小悪魔チックなポーズ。覚悟を決めて変わった羽川をも表しているのでしょう。

 しかし、阿良々木とは身長差があるはずなのに(羽川の足は23.5センチなので、身長はたいして高くないはず。)、ジーンズが長いことを除けば、パジャマの上の袖と裾が少し長いことを除けば、パジャマもYシャツもジーンズも羽川の肩幅とかのサイズに合っていることは不思議ですが。阿良々木が男としてはかなり細いということですよね。若しくは、作画ミスですよね。。。


○ そして、出かける前に軽く微笑みながら、ブラック羽川(これまでの物語シリーズでは悪役だったが、「猫物語(白)」では迷惑をかけることはしていない。)に「ブラック羽川さんへ。」と題してお礼と最後のお願いの手紙を書く羽川。

 ようやく、自分に向き合う覚悟を決めました。



◎ そう言えば、母親と羽川の会話のときに阿良々木らしき頭だけが少し出てきました。
 ついに、阿良々木登場!

 4話で羽川がメールを送ったということは、それを見た阿良々木が5話で出てくるのでしょう。
 反応が楽しみです。


【shin】
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