朝早くから、着てゆくものを、あれこれと考えて、ひとりごとを言っている多美子。
日曜日は、多美子にとっても私にとっても特別の日で、自身にとっては、
神を礼拝する者として、教会にゆくのはお祭りに行くような、楽しい気分です。
多美子は賛美歌を鼻歌で歌いながら、行く準備をしています。
同時に、教会は私たちには職場ですから、やってくる人たちのこと、礼拝プログラムのこと、
午後の諸行事のこと、礼拝堂の整理、整頓、掃除、準備。教会学校のこと。
頭を巡らせなければいけないことが、いっぱいあります。
私たちは、すでに、ほとんどの働きは、若い次の世代に譲っていますから、
仕事のことはあまり考える必要はないのですが、多美子には、いつまでも現役としての
思いは消えないようで、あたまの中では、忙しく働き続けているようです。