長尾会計所長のブログ

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相続と家族名義預金

2012年05月23日 | 長尾愼一のつぶやき
相続税の申告で頭を悩ますのが、

家族名義預金の扱いです。

遺族の方にお聞きしますが

積極的にありますとお話しがあることは、少ないです。
申告の依頼を受けた税理士さんの中には、

家族全員の預金通帳を見せて欲しいと話す方がいますが、

税務署の調査ではないので、

お話しはしますが、そこまですることはできません。
名義が家族だからそのお金は一応家族のものと考えられますが

預金の原資は誰のものか

亡くなった方が家族に生前贈与しましたとこともありますが、

贈与はあなたにあげます、相手はいただきます。

このような当事者の贈与契約の合意が必要です。

税務署に贈与税の申告をすれば、必ず大丈夫と言えません。

このような場合に預金通帳の管理、印鑑の管理、お金の出し入れを

名義人の家族が全く関わっていなかったと税務署から
指摘されて裁判で税務署が勝っている事例があります。

これは、相続税のかからない場合に相続人の間で、

もめることがあります。

税務署では、亡くなった方の預金と見ることを、

名義預金、借名(しゃくめい)預金と呼びます。

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