TVのMCが番組の口切に、「この頃100年に1度、50年に1度、と言うことが多いが
100年経ったら何でも変わる。当たり前や。」そりゃそうだ、気象などでも
その言い方は多いが、そんなに気に留めることも無い。
「老舗」の定義もそうだ。経産省(元通産省)的には「同じ材料で100年以上
同じ製品を作り続けている小売店や企業のことを指す」とある。
30年50年で「凄いですね~老舗ですね~」と言うレポーターやMCには
知っていていただきたいものだ。
歴史ブームの昨今、100年刻みで振り返ってみれば、やはり要所要所で大きな変化が見られる。
“ちょんまげ” “帯刀” “鉄砲” ”電気” “飛行機” “原子力” “人工衛星” “ドローン”“チャットGPT”
さらにカテゴリーを変えて「気象」「音楽」「ファッション」「住宅」「車」「食」「言語」
などで、そこに“流行り”を絡めると2~3年で変化してしまう。
先日もある音楽番組で最先端にいらっしゃる方々が一般の方には分からない部分で
3年位で音楽が変わっているので焦ってしまい、ついてゆくのに精いっぱいと嘆いていた。
しかし、10年位でその流行りは必ず周ってくるとも。
流行りということではないが「言語」でもこの齢になっても誤用をしてきた
ものがある。間違いではないが「させていただく」の使い方など気を付けなければ
いけない。相槌の「そうなんですね~」の使い方。これも店員さんや
レポーターやMCに誤用が多くイライラすることがよくある。
イライラと言えば流行りのように広まっているのが「塩味」(えんみ)。
この間まで「しおあじ」って言ってただろう。料理の鉄人に出演していた方が
「俺は生まれてこの方“えんみ”などと言う言葉は一度も使ったことがないね。」とのことで
ちょっと安心した。私の仕事でも時々口にする色目(いろめ)という言葉。
これも誤用のうちに入ると思うが、色味(いろみ)派が増えてきた。色味は元々
印刷業などで、色目とは違う意味で使っていたものだ。ネットでは化粧品関係の
職種から広まったといわれている。色目が異性に向けてのいやらしい視線として使うので
使い憎かったのではと思うが、衣料品、特に呉服店では「お色目」が現役の言葉で
「お色味」とは言わない。その他、最近のワイドショーの若い解説陣に
「だと思っていて~~」というような言い方、これもちょっと耳障り。
「~たり」も誤用率が高いそうだ。
私がここで「敷居が高い」の誤用率の高さ(50%)をよく紹介したが、あまりの高さに
もうどちらでもいいだろう(誤用でも良しとするという風潮)というお笑い。
どれが良くてどれが誤用かわからないが「違くない」もよく耳にする。
「ラ抜き」と合わせて義務教育期間中に何とかしておいて欲しいものだ。
さて話を元に戻して、
100年前、Wikipedia的にはどんなことが起こりどんな人物が誕生しているのだろう。
1923年(大正12年)、誰が生まれてどんな事件が起こっていたのか。
大山倍達(空手家)さんと大山 康晴(将棋)さんのお二人が1923年生まれで、
私が小学校5~6年の時「大山は電信柱も折っちゃうぞ、将棋盤も割っちゃうぞ、すげーぞ!」
「棋士って指や手の力が相当強いんだな」とちんぷんかんぷんな話をしたのを思い出す。
関東大震災もこの年だ。関東大震災が9月で忠犬ハチ公は11月に産まれた。
我々が産まれて約70年、あと30年で約100年。まだまだいくつものことが
変わって行くだろうが、見届けることはできそうにもない。
👇大学が決まり、初めて一人で山手線に乗り、降りた駅が「恵比寿」だった。
当時は静岡より田舎感が強く結構な優越感を感じたものだった。
何十年か後「恵比寿ガーデンプレイス」などができ、やっぱり
東京はすげーやと遊びに行ったことを思い出す。
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