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勉強会

2016年08月31日 21時05分36秒 | 日記
こんばんは、さあかです。

最近、息子ブログになりつつあるのですが…
今日も息子ブログです(笑)

今日は、ろう学校の日でした。

シアターを見るのに、バンボに座る息子。
首がフルフル揺れてましたが、上手に座れている姿に、成長を感じる瞬間でした。

さて。
今日のろう学校では、ろう親と聴親と分かれて勉強会をしました。
分かれた理由としては、手話のレベルが違いすぎて、ろう親の見るDVDに聴親が全くついていけないため(笑)
そして、ろうと聴の文化の違いが大きいことで、話している内容をそのまま通訳したとしても、理解できないことがあったりするため。
話の内容によっては、ろう親、聴親、合同で勉強会をすることもあるので、その文化の違いを少しずつ知っていきたいなぁと思います。

聴親の勉強会…といっても座談会のようなものですが、そこでは、最近の困ったことや疑問などをテーマに話しました。
ちょうど聞きたいことがあったので、「なんていいタイミング♪」と思い、
『ろう児への発達検査の方法』について私から質問しました。
というのも、息子は、知的な遅れも出てくるだろうと言われていて、発達検査をもう少し大きくなったら受ける予定なのです。

でも…「第一言語(母語)を日本手話にした場合、発達検査の時の質問等はどうやってするのだろう?」ふと疑問に思い、
通っている療育センターで聞いてみたら、「本当ですね…どうやってやるんだろう…」とまさかの頼りない回答(笑)
考えれば考えるほど気になります。

そして、今日の聴親の中に偶然、臨床心理士さんがいたので、聞くことが出来ました。「なんていいタイミング♪」

結果は、「正直、何のフォローもありません」と!!!!

そうかぁ。それだけ手つかずの領域にされているんだなぁ。ろう、難聴の世界って。
今、ろう学校に通っているから余計思うのかもしれないけれど、きこえない子どもたちってこんなにたくさんいるのに。
それなのに、「きこえないこと」へのフォローが何もなくて、質問の仕方さえ変えてくれればわかるような質問に答えられず
実際より低い発達に見られてしまうことがあったりするんです。
それに、検査がしっかり行ってもらえないことって、支援の方法や内容も、その子に合ったものではなくなってしまう可能性も大きいし。
本当に、「どうなの?それ!!」と思います。

さっき、「質問の仕方さえ変えてくれれれば…」と書きましたが、じゃぁ、通訳を置けばいいんじゃないか?というと、そうでもないんです。
例えば、「帽子は何をするものですか?」(答えは「頭にかぶるもの」)と質問があるとします。
それを、手話に訳すと、〈帽子〉(帽子をかぶる仕草)とやった時点で、答えが見えてしまうのです。

発達検査の質問の意図をわかった上で、きこえない子どもへ向けた質問を創っていくところから変えていかなければ、
本当の意味での、きこえない子への発達検査はできないということです。
そして、それを創れるのは、ろう者が携わらなければ難しいのだと。そして、ろうの臨床心理士さんは、日本で3~4人だと。
壁は高い。そして、厚いなぁと感じます。

でも、問題点が少し見えてきた。少しわかってくると、また、疑問がわいてくる。その疑問をみんなで話し合う。
そうやって、みんなで「運動」に近づいていくしかないんだろうな。

いやぁ。息子が生まれてきてくれなかったら、ちっとも知らないで過ごしていたことばかりです。
本当に息子に感謝。
少しでも、息子が、息子たちが、すべての子どもたちが、安心して生きていける、住みよい社会、国にしていきたいなあ。
かあちゃんたちはがんばるよ!!