Local-Liner ~静サツ雑記帳

静岡運転所札幌派出所=静サツへようこそ。
札幌圏の鉄道を軸に、気ままに書き連ねていく日記です。

プレイバック2011 第9回 賢い8月の使い方 下旬編 Part2 ~ ご褒美をあげよう! 2

2013年08月30日 | 鉄道 ‐ 過去の旅行(2011年)
[種別:普通 総武本線 1331M 千葉8:04→成東8:58] 車両…113系8両

《千葉 8:04発》

 113系は千葉を満員状態で発車しました。座席は満杯ですし、通路もかなり埋まっています。もちろん、先頭部は言わずもがな。
 車窓にはしばらく千葉の住宅地が広がります。

《佐倉 8:22着》



 8時22分、佐倉に到着。成田線が分岐します。1331Mはこの駅で後続の特急「しおさい1号」に抜かれます。



 拡大。



 8時31分の発車までしばらく待ちます。



 佐倉に着くまでに、乗客はほぼ半分に減りました。立ち客もいつの間にかいなくなっています。

《佐倉 8:31発》

 千葉から続いていた街並みはここで途切れ、列車は田園風景の中を往きます。総武本線もここからは単線です。

《成東 8:59着》



 千葉から約1時間。太平洋岸の成東に到着しました。





 113系はここで小休止して、9時34分発の千葉行き1340Mとして折り返す準備をします。



 113系の到着を待っていた211系の上り普通列車(336M:銚子8:09→千葉9:43)が発車。113系とのツーショットを狙いますが、おっさんが邪魔です。おい、こっち来んな。



 こっち来るなって!



 こっち来んな!!

 黄色い線ギリギリで粘ったのにこの仕打ちはいくら何でもひどすぎます。



 後追い。

 ところで、前回書いた通り1運用しか残っていなかった113系ですが、この日は通称『成東シャトル』と呼ばれる運用に入っていました。これは、総武本線の終点・銚子から成田線経由で千葉にやって来た後、千葉-成東間をひたすら往復。夜の389M(千葉20:53→銚子22:31)で銚子に戻る運用です。途中で車庫に引き上げないので乗りやすい/撮りやすいのですが、朝と夜以外は2駅間を往復するだけの単調な運用なので、乗ってて楽しいかと言われると微妙です。沿線もこれといってありません。
 それでも、明日(8月31日)は朝銚子から千葉まで出た後夕方まで幕張車両センター(千マリ)で休んでしまうので、動くだけましといったところでしょうか。



 折り返すまでの30分は写真撮影に充てます。実はこの時間が今日の運用で最も長い折り返し時間です。千葉駅は5面10線のホームがありますが、総武本線に割り当てられているのは1面2線だけなのですぐに折り返してしまいます。成東も2面3線(+東金線用1面1線)しかないのですぐに折り返さないと列車が詰まってしまうのです。

《以下、車両概説》
参考資料:『東日本に残る113系最後の20両を追跡』鉄道友の会東京支部JR電車部会…鉄道ファン2011年10月号より

 

 千葉側の先頭車・クハ111-2049。番台からもわかる通り、東海道線用に製造された車両で、東海道線時代はA41編成(田町)→K47編成(国府津)で、11両の基本編成の1号車(熱海側)を務めていました。

 

 

 2両目・モハ112-2094と、3両目のモハ113-2094も東海道線用として製造された車両ですが、東海道線時代はクハ111-2049とは別の編成(A31→K69)で、出会ったのは千葉に転属してきた2005年前後のことです。

 

 4両目・クハ111-230。横須賀線用として製造されたのですが、製造後4年で東海道線に転属。ここで上のモハユニットと出会い、千葉へ転属するまで一緒に走ってきました。8両のうち最古参(昭和51年5月製造)です。
 ちなみに0番台と2000番台の違いはシートピッチです。ボックス部分が広めにとられ、その分扉付近のロングシートが狭くなっています。これに合わせて窓割りも変わっている……のですが、先頭車を除くとその変化はわずかで、見た目はほとんど変わりません。



 ここまでがマリ116編成です(100番台編成は東海道線からの転属車)。E231系に追われる形で千葉にやって来た彼らは、5年以上も千葉にいました。

 

 5両目はクハ111-551。元はなんと私の故郷・静岡で走っていた車両でした。静岡の80系電車を置き換えた後、おそらくはローカル線用の2000番台投入により東京口へ。平成4年に千葉にやって来ました。

 

 

 6両目・モハ112-1517と7両目・モハ113-1517は、横須賀線用に投入された1500番台の生き残りです。東京駅地下化(1972年)により地下線となった横須賀線で運用するには、運輸省(現:国土交通省)のA-A基準と呼ばれる難燃対策をする必要がありました。これによって生まれたのが、0番台に対応する1000番台と、2000番台に対応する1500番台です。
 1517のユニットも横須賀線で活躍しましたが、E217系の登場で千葉へ転属してきました。



 最後尾の8両目・クハ111-242。クハ111-551と同じ運命をたどった後、一時は上のユニットとは別のモハユニット(0番台)と組んでいましたが、東海道線から新しいモハユニットが転属してきたことで0番台のモハが廃車に。しばらくはクハ111-551とともに休車状態でした。モハ112-1517+モハ113-1517と組み始めたのは、2両がやって来た平成10年以降のことです。



 後ろの4両は217編成です。2011年8月30日時点で稼働している113系は、この2編成のみとなっていました。幕張車両センターには離脱したばかりの113編成・211編成・S221編成(リニューアル車)が残っていましたが、再帰の望みはもうありません。

 ここからはスナップショット集です。



 モハ112-1517の写真が縦長だったのは、この待合室のせいでホームが狭くなっていたからです。しかし、113系の停まっている2・3番線ホームには列車と待合室以外に日陰がないので、助かったのも事実……



 白地の大きなJRマーク。クハ111には全てについています。



 モハ112のパンタグラフ。黒光りのパンタグラフは落ち着いた色合いで、113系らしいものになっています。



 5両目のクハ111-551の謎・その1:1両だけ幕が『回送』。



 謎・その2:列車番号が385M(千葉19:37→銚子21:22)のまま。



 1番線から見た113系。8両は長い!



 運転台。



 引退に合わせ貼られたシール式ヘッドマーク。

 

 様々な角度から113系を見ている間に、発車時刻が差し迫ってきました。
 それでは、113系で千葉に戻りましょう。

[種別:普通 総武本線 1340M 成東9:34→千葉10:28]
《成東 9:34発》



 8両編成の列車はガラガラで成東を発車。千葉行なので無理もないことですが。
 その後、日向、八街、榎戸と停車していくうちに、徐々に乗客が増えていきます。
 終点・千葉に着くころには座席はほぼ満席でした。

《千葉 10:28着》

 113系は到着後、今度は10時41分発の成東行1343Mに代わります。千葉の停車時間は13分。なんともせわしない折り返しです。
 再び成東に向かってもいいのですが、このままでは飽きてしまうので、一旦113系を離れることにしました。



 4番線の211系で、内房の海を目指します。

 続く!


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