しばらく間が空いていた年末帰省シリーズを進めていきます。

1月4日。午前7時。今日、帰りの『本番』ともいうべき行程に入ります。いよいよ東日本きっての大動脈・東北本線を北上し、札幌に向かいます。
写真は泊まったホテル。

ホテルから歩くこと5分で宇都宮駅に到着です。三が日の朝なので人も少ないです。
しかし、世間が休みモードだろうと、鉄道は働き続けます。鉄道を動かす人たちには恐れいります。
で、本日一番列車は、

また日光線。
……帰る気ないだろ、といわれても仕方がないですね。方向も違いますから(宇都宮から見て札幌はほぼ真北、日光は北西)。
ちなみにこの7:41発の列車・827Mは826M(日光6:46発、宇都宮7:27着)の折り返しのため、この時点ではホームにいません。待ち客も私一人。高架下の薄暗いホームで、一人寂しく列車を待ちます。

7:27、ようやく826Mが到着。107系を3本も連ねた、圧巻の6両編成でした。到着後、すぐに前2両が切り離されます。この2両は827Mが行った後、7:59発の鹿沼行きの区間列車(829M)となります。
編成の長さの割に、降りる客はごく少数。パラパラと降りてきた乗客は、改札に向かうエスカレーターに消えていきます。それでも、6両で運転されるからには、普段の平日は相当な客がいるのでしょう。本数こそ違えど、札幌の朝ラッシュも6両ですから。
以下、停車中の写真をいくつか。

高架下なので昨日(16時半)と光線状態があまり変わりません。

いつ使うのかわからない「快速 日光」の表示。幕回し中を取ったのではなく、なぜかこの状態で固定されていました。ただでさえ駅の少ない日光線で快速運転をしたところで意味がない気がします。頑張って宇都宮‐鹿沼‐日光ぐらいでしょうか。

冬のねぼすけな朝日も、7時半を過ぎるとさすがに昇り始めました。高架の柱の間から漏れる光が、107系を照らします。

発車時間が近づくと、少しずつ客が乗り始めます。ちなみに107系のドアはボタン式です。

827Mから829Mを見ます。
[宇都宮7:41→鹿沼7:54/日光線827M 宇都宮発日光行]

昨日はほとんど日が当たっていなかったので、107系が日に当たる写真がとれませんでした。なので本当はもう一度全線往復したかったのですが、予定の都合上、全線乗っていると札幌まで帰れなくなってしまうので諦めました。
選んだ下車地は鹿沼。1日に4本、鹿沼までの区間列車があります。827Mはこの駅で828Mと交換をします。
交換シーンを見た後は、いったん駅の外に出ます。

鹿沼駅駅舎。小振りな駅舎です。駅前の地図によると、ここは鹿沼市街のはずれにあるようです。東武日光線の新鹿沼の方がメインなのだろうと思います。駅前を出ていくバスが1時間に1本あるかないかの世界です。

内陸だけあって、既に海抜は3桁に達しています。日光線はこの先、日光に向かってぐいぐいと上がっていきます。107系の前に山岳対応の165系や115系が使われたのも納得です。

薄暗い構内は小奇麗にまとめられています。改札横には「青森・函館」の幟が……
1時間に1本から2本というのが日光線の平常ダイヤです。駅間の長い日光線では30分ヘッドもかなり厳しいように思います。

ホームは8両、構内も10両は余裕で入りそうです。かつては写真の左側奥に3番線があったようですが、遮るように柵がたっていてその面影はありません。

日光方面に行くのを諦め、ここで引き返すことにします。
なぜここで折り返すのか。それは、先ほど切り離してきた829Mがやってくるからです。この駅で折り返し830Mとなるこの列車に乗れるかで、実はこの先の旅程が大きく変わっていきます。そのため、なんとしてでも830Mに乗る必要がありました。
……が、来ません。
通常到着時刻(8:14)どころか、折り返し発車時刻(8:19)を過ぎても現れません。駅員の案内によれば、どうやら東北本線で遅れがあり、それを待って発車したため遅れが出ているそう。かなりやばい状況です。次の宇都宮では10分しか時間がないのに…… 時間は刻一刻と過ぎていきます。
8時20分過ぎ、ようやく829Mが現れました。ホームで待っていた人たちは列車が来るや否や車内に入ります。発車時間は準備ができ次第とのこと。単線の日光線では1本の遅れが他の列車に連鎖していきます。乗客も、JRの人も、誰もが速い出発を望んでいました。
[鹿沼8:26→宇都宮8:40(約6分遅れ)/日光線830M 鹿沼発宇都宮行]

途中の鶴田で交換したにもかかわらず、結果的に6分の遅れで着いたのは幸いでした。急いで階段を駆け上がり、5番線から8番線まで、端から端まで移動します。

待っていたのは211系3000番台。全車ロングシートの5両編成です。青春18きっぷシーズンなので大分混んでいましたが、先頭車に空いている席をみつけ座ります。

いよいよ、東北本線を北上する旅の始まりです。
[宇都宮8:46→黒磯9:35/東北本線1537M 宇都宮発黒磯行]
この電車も例にもれず、上野方面からの列車を待ってから発車しました。あれほど急いだのはなんだったのか……と思いながらも列車は順調に北上します。

途中、寝台特急「カシオペア」とすれ違いました。平成に入りオールA寝台・2人用個室という鳴り物入りの豪華寝台列車として生まれた列車です。銀色にきらめくE26形客車も、改造車ではなく新製したものです。北海道新幹線が現実味を帯びてきた今、その処遇が気になるところではあります。

遅れをほぼ取戻し、黒磯に到着です。
那須高原にもほど近い黒磯は、交流と直流の接点でもあります。交直流の境目を越えるのは、常磐線の取手~藤代、水戸線の小田林~小山に続き3度目です。ただし、そのつなぎ目は、他の2つのデッドセクションとは違う「地上切替式」というものを採用しています。これは一言で言うと、「スイッチで架線に流す電流を変えてしまおう」という仕組みです。通過列車が停車する必要があるのに加え、地上設備が複雑になるので、現在日本では黒磯に残るものが唯一です。

たった4分というシビアな接続で、次の郡山行に乗り継ぎます。ここからは交流の701系にバトンタッチします。
ちなみに、通過列車のない2・3・4番線では、宇都宮方面に発着する2・3番線が直流、郡山方面に発着する4番線が交流に固定されているようです。
[黒磯9:39→郡山10:40/東北本線1137M 黒磯発郡山行]
黒磯と郡山の間で県境を跨ぎ、福島県に入ります。白坂付近までは人家もまばらな山岳地帯を往きます。
白河付近から土地が開け、線路の両脇を住宅と畑が占めるようになります。安積永盛で水郡線を引き入れると、郡山はすぐそこです。

郡山に着くと、向かい側に磐越西線の快速「あいづライナー1号」が停車していました。かつては東北本線も駆け抜けた国鉄色の485系。快速ですが、車両といい飛ばしぶりといい、特急「あいづ」(上野~会津若松)の流れを受け継いでいます。グリーン車9両時代からするとモノクラス6両の編成は見劣りしますが、今や485系自体が貴重な存在。ましてや国鉄色ともなると新潟のT18編成と並び貴重です。
前面に積もった雪が、豪雪地帯・会津の天気模様を伝えてくれます。
郡山で20分ほど空くため、ここで昼食を調達します。少し時間が早いのですが、今買っておかないと大変なことになってしまうからです。
下に、この先の予定表を上げていきます。
郡山 10:40着/11:06発 滞在時間26分
福島 11:54着/12:00発 滞在時間6分
白石 12:34着/12:37発 滞在時間3分
仙台 13:26着/13:41発 滞在時間15分
一ノ関 15:22着/15:27発 滞在時間5分
……
はい。見事なまでに買う時間がありません。本当にありがとうございました。
仙台まで行くとあまりにも遅すぎますし、なにしろあの大きさなので、15分で買いに行けるかも怪しいところです。
列車をずらせばいいじゃないかという声も聞こえてきそうですが、東北本線は仙台周辺などを除くと1時間に1本しかない『ローカル線』です。その先のことも考えると、1本ずらすというのはかなり勇気のいる行為です。
郡山でご飯を積み込み、次は福島に向かいます。
P.S. 夜にこれを書き上げた後間違って違うボタンを押してしまい、再び編集画面を見ると真っ白……。自動保存とはなんだったのか……と思っていたら、昼にもう一度開いてみるとあら不思議。全部残っているではありませんか。ちゃんと保存されていたようです。なにこの使いにくい機能。

1月4日。午前7時。今日、帰りの『本番』ともいうべき行程に入ります。いよいよ東日本きっての大動脈・東北本線を北上し、札幌に向かいます。
写真は泊まったホテル。

ホテルから歩くこと5分で宇都宮駅に到着です。三が日の朝なので人も少ないです。
しかし、世間が休みモードだろうと、鉄道は働き続けます。鉄道を動かす人たちには恐れいります。
で、本日一番列車は、

また日光線。
……帰る気ないだろ、といわれても仕方がないですね。方向も違いますから(宇都宮から見て札幌はほぼ真北、日光は北西)。
ちなみにこの7:41発の列車・827Mは826M(日光6:46発、宇都宮7:27着)の折り返しのため、この時点ではホームにいません。待ち客も私一人。高架下の薄暗いホームで、一人寂しく列車を待ちます。

7:27、ようやく826Mが到着。107系を3本も連ねた、圧巻の6両編成でした。到着後、すぐに前2両が切り離されます。この2両は827Mが行った後、7:59発の鹿沼行きの区間列車(829M)となります。
編成の長さの割に、降りる客はごく少数。パラパラと降りてきた乗客は、改札に向かうエスカレーターに消えていきます。それでも、6両で運転されるからには、普段の平日は相当な客がいるのでしょう。本数こそ違えど、札幌の朝ラッシュも6両ですから。
以下、停車中の写真をいくつか。

高架下なので昨日(16時半)と光線状態があまり変わりません。

いつ使うのかわからない「快速 日光」の表示。幕回し中を取ったのではなく、なぜかこの状態で固定されていました。ただでさえ駅の少ない日光線で快速運転をしたところで意味がない気がします。頑張って宇都宮‐鹿沼‐日光ぐらいでしょうか。

冬のねぼすけな朝日も、7時半を過ぎるとさすがに昇り始めました。高架の柱の間から漏れる光が、107系を照らします。

発車時間が近づくと、少しずつ客が乗り始めます。ちなみに107系のドアはボタン式です。

827Mから829Mを見ます。
[宇都宮7:41→鹿沼7:54/日光線827M 宇都宮発日光行]

昨日はほとんど日が当たっていなかったので、107系が日に当たる写真がとれませんでした。なので本当はもう一度全線往復したかったのですが、予定の都合上、全線乗っていると札幌まで帰れなくなってしまうので諦めました。
選んだ下車地は鹿沼。1日に4本、鹿沼までの区間列車があります。827Mはこの駅で828Mと交換をします。
交換シーンを見た後は、いったん駅の外に出ます。

鹿沼駅駅舎。小振りな駅舎です。駅前の地図によると、ここは鹿沼市街のはずれにあるようです。東武日光線の新鹿沼の方がメインなのだろうと思います。駅前を出ていくバスが1時間に1本あるかないかの世界です。

内陸だけあって、既に海抜は3桁に達しています。日光線はこの先、日光に向かってぐいぐいと上がっていきます。107系の前に山岳対応の165系や115系が使われたのも納得です。

薄暗い構内は小奇麗にまとめられています。改札横には「青森・函館」の幟が……

1時間に1本から2本というのが日光線の平常ダイヤです。駅間の長い日光線では30分ヘッドもかなり厳しいように思います。

ホームは8両、構内も10両は余裕で入りそうです。かつては写真の左側奥に3番線があったようですが、遮るように柵がたっていてその面影はありません。

日光方面に行くのを諦め、ここで引き返すことにします。
なぜここで折り返すのか。それは、先ほど切り離してきた829Mがやってくるからです。この駅で折り返し830Mとなるこの列車に乗れるかで、実はこの先の旅程が大きく変わっていきます。そのため、なんとしてでも830Mに乗る必要がありました。
……が、来ません。
通常到着時刻(8:14)どころか、折り返し発車時刻(8:19)を過ぎても現れません。駅員の案内によれば、どうやら東北本線で遅れがあり、それを待って発車したため遅れが出ているそう。かなりやばい状況です。次の宇都宮では10分しか時間がないのに…… 時間は刻一刻と過ぎていきます。
8時20分過ぎ、ようやく829Mが現れました。ホームで待っていた人たちは列車が来るや否や車内に入ります。発車時間は準備ができ次第とのこと。単線の日光線では1本の遅れが他の列車に連鎖していきます。乗客も、JRの人も、誰もが速い出発を望んでいました。
[鹿沼8:26→宇都宮8:40(約6分遅れ)/日光線830M 鹿沼発宇都宮行]

途中の鶴田で交換したにもかかわらず、結果的に6分の遅れで着いたのは幸いでした。急いで階段を駆け上がり、5番線から8番線まで、端から端まで移動します。

待っていたのは211系3000番台。全車ロングシートの5両編成です。青春18きっぷシーズンなので大分混んでいましたが、先頭車に空いている席をみつけ座ります。

いよいよ、東北本線を北上する旅の始まりです。
[宇都宮8:46→黒磯9:35/東北本線1537M 宇都宮発黒磯行]
この電車も例にもれず、上野方面からの列車を待ってから発車しました。あれほど急いだのはなんだったのか……と思いながらも列車は順調に北上します。

途中、寝台特急「カシオペア」とすれ違いました。平成に入りオールA寝台・2人用個室という鳴り物入りの豪華寝台列車として生まれた列車です。銀色にきらめくE26形客車も、改造車ではなく新製したものです。北海道新幹線が現実味を帯びてきた今、その処遇が気になるところではあります。

遅れをほぼ取戻し、黒磯に到着です。
那須高原にもほど近い黒磯は、交流と直流の接点でもあります。交直流の境目を越えるのは、常磐線の取手~藤代、水戸線の小田林~小山に続き3度目です。ただし、そのつなぎ目は、他の2つのデッドセクションとは違う「地上切替式」というものを採用しています。これは一言で言うと、「スイッチで架線に流す電流を変えてしまおう」という仕組みです。通過列車が停車する必要があるのに加え、地上設備が複雑になるので、現在日本では黒磯に残るものが唯一です。

たった4分というシビアな接続で、次の郡山行に乗り継ぎます。ここからは交流の701系にバトンタッチします。
ちなみに、通過列車のない2・3・4番線では、宇都宮方面に発着する2・3番線が直流、郡山方面に発着する4番線が交流に固定されているようです。
[黒磯9:39→郡山10:40/東北本線1137M 黒磯発郡山行]
黒磯と郡山の間で県境を跨ぎ、福島県に入ります。白坂付近までは人家もまばらな山岳地帯を往きます。
白河付近から土地が開け、線路の両脇を住宅と畑が占めるようになります。安積永盛で水郡線を引き入れると、郡山はすぐそこです。

郡山に着くと、向かい側に磐越西線の快速「あいづライナー1号」が停車していました。かつては東北本線も駆け抜けた国鉄色の485系。快速ですが、車両といい飛ばしぶりといい、特急「あいづ」(上野~会津若松)の流れを受け継いでいます。グリーン車9両時代からするとモノクラス6両の編成は見劣りしますが、今や485系自体が貴重な存在。ましてや国鉄色ともなると新潟のT18編成と並び貴重です。
前面に積もった雪が、豪雪地帯・会津の天気模様を伝えてくれます。
郡山で20分ほど空くため、ここで昼食を調達します。少し時間が早いのですが、今買っておかないと大変なことになってしまうからです。
下に、この先の予定表を上げていきます。
郡山 10:40着/11:06発 滞在時間26分
福島 11:54着/12:00発 滞在時間6分
白石 12:34着/12:37発 滞在時間3分
仙台 13:26着/13:41発 滞在時間15分
一ノ関 15:22着/15:27発 滞在時間5分
……
はい。見事なまでに買う時間がありません。本当にありがとうございました。
仙台まで行くとあまりにも遅すぎますし、なにしろあの大きさなので、15分で買いに行けるかも怪しいところです。
列車をずらせばいいじゃないかという声も聞こえてきそうですが、東北本線は仙台周辺などを除くと1時間に1本しかない『ローカル線』です。その先のことも考えると、1本ずらすというのはかなり勇気のいる行為です。
郡山でご飯を積み込み、次は福島に向かいます。
P.S. 夜にこれを書き上げた後間違って違うボタンを押してしまい、再び編集画面を見ると真っ白……。自動保存とはなんだったのか……と思っていたら、昼にもう一度開いてみるとあら不思議。全部残っているではありませんか。ちゃんと保存されていたようです。なにこの使いにくい機能。
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