Local-Liner ~静サツ雑記帳

静岡運転所札幌派出所=静サツへようこそ。
札幌圏の鉄道を軸に、気ままに書き連ねていく日記です。

年末帰省2014 第3.5回 ぶらり189系(国鉄特急色)各駅停車・直江津駅特別編

2015年02月22日 | 鉄道 ‐ 旅行(2014年)
<2014年12月29日>




 「北斗星」を降りてからわずか4時間で直江津にやってきていました。鉄道は偉大です。



 信越本線・北陸本線・ほくほく線(正確にはここではなく犀潟から分岐)の集う直江津駅。発車時刻表もにぎやかです。



 さて、ひとまず長野→直江津で乗車した189系ですが、途中の魅力的な駅に向かうため、折り返し「妙高4号」で引き返します。



 もう長野行きの幕に切り替わっていました。

 といっても発車は約30分後の14時50分。それまで撮影にいそしみます。

 


 クハ183-1525。

 


 モハ189-28。

 


 モハ188-28。

 


 モハ189-37。

 


 モハ188-37。

 


 クハ183-1528。



 折角なので、反対側のホームからも撮ってみました。
 183系・189系はJR化後に一部でリニューアル工事が行われ、窓が大型化されていますが、N101編成は全て非改造車で、窓の高さが揃った美しい編成です。



 再び最後部(6号車)のクハ183-1525から。登場当初はクハ183-1025で、新潟→幕張→松本→長野と旅してきた流浪の民。
 ATC装置を埋め込んだ関係で、客室の窓が一部埋められているのが分かります。2010年に取り外されましたが、機器等はそのままです。



 5号車・モハ189-28。



 4号車・モハ188-28。

 189系の製造は1975年と1978/1979年の2回ありましたが、このユニットは初期ロットに当たります。



 3号車・モハ189-37。



 2号車・モハ188-37。

 後期製造ユニットに当たる3・2号車。といっても、違いは初期装備の座席が変わった程度ですが。



 1号車・クハ183-1528。元クハ183-1528で、事情は6号車と同じです。



 189系は新規製造が155両と、183系0番台(172両)、183系1000番台(181両)に比べて数は多くありませんでした。しかし、189系が長野に加え豊田車両センターにあわせて34両(改造車含む)残っているの対して、183系の残存車はこの2両と元大宮車のN104編成(元OM103編成)しかいません。0番代に至っては1両もいません。

 これは、189系が183系より製造が遅いのもありますが、配置の問題もあります。
 長野の189系は、新幹線長野開業の際に「あさま」から「信越リレー妙高」(現在の「妙高」の前身)にそのままコンバートされたため、以降特急運用はほとんど行っていませんでした。長野~直江津~新潟を結んでいた特急「みのり」は新潟の485系がメインで、1年間のみ運用。その他はN101編成が「はまかいじ」に回される程度でした。
 一方、183系のほとんどは、最後まで特急運用についていました。房総地区に配置された0番台はほぼ全てがかの地で廃車。松本にいた183系(主に1000番台で、一部189系)も同様でした。首都圏で運用されるため、老朽化にはシビアだったのです。
 唯一の例外が首都圏でライナー運用についていた大宮・田町・豊田の車両で、現在残る車両も大方この3箇所にいた車両です。

 逆に言えば、長野に183系・189系が残っているのは、「妙高」ぐらいしか定期運行がなく、新車を導入するまでもなかったからともいえます。鉄道車両としては不遇ですが、それゆえ末期まで生き残ったのですから、運命は皮肉です。



 オリジナルなのかそうでないのかよくわからないヘッドマーク。



 115系の普通列車がやってきました。直江津には留置線があり、始発列車の多くが回送されてきます。



 N101編成と顔を突き合せました。



 ところ変わって2番線に停車中の413系。北陸色を残した貴重な編成です。
 急行形電車471系の流れを汲む413系は、新幹線開業後も5編成が残ることになっています。が、北陸色のままのこの編成はおそらく廃車になることでしょう。

 さて、この後3番線には「北越6号」が到着します。車両は485系ですが、「いなほ」から撤退した関係でリニューアルしたR編成に統一されており、あまり興味が……



 と思っていたら、まさかの国鉄色で入線です。



 しかも、最後尾は2つ目のクハ485-1508。そんな編成は日本広しといえどT18編成しかいません。



 413系と肩を並べるようにして停車。



 国鉄色同士の競演。「北越」がかなり西寄りに停まってしまったため並びは取れませんでしたが、新幹線開業前とは思えない光景がそこにありました。

 

 「北越6号」は定刻で直江津を発車。「妙高4号」も発車にむけブロワーをふるわせ始めました。



 修理(?)の跡が見て取れる運転台。

 最後に、車内を見ていきたいと思います。



 1号車から撮影。
 「妙高」は後ろ1両のみが指定席となっています。直江津発の場合だと6号車、長野発だと1号車です。

 


 先頭のクハ183-1528。

 
 

 2号車。



 3号車側はなぜかテープ。



 3号車。1・2号車と比べると混んでいる印象。

 


 4号車。おそらくもっとも混んでいた車両。

 


 5号車。



 最後尾の6号車は指定席です。

 


 まあ、自由席があの時点で予想は付いていましたが。



 デッキ。183系は首都圏の利用を考慮して両端2ドアとなりました。急行の特急格上げと特急の大衆化の象徴ともいえます。事実、183系は房総半島の急行「内房」「外房」「犬吠」などを特急「さざなみ」「わかしお」「あやめ」などへ一気に置き換え。それまである種のステータスであった「特急」というものを、現在の位置に引きずり下ろしてきました。



 ということで、直江津駅編が長すぎたので、「妙高4号」は次回となります。お楽しみに。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿