NO.142857のブログ

遍路の思い出

こたつを出しました。数年前からこたつ派です。今冬はこたつと壁の間に自分が入るよう配置しました。こたつと壁との距離があると、横になってしまうからです。

こたつのセッティングをする際、いろんなものを移動するんですけど、遍路紀行の本が出てきて、あっと思いました。実はお遍路さんをまたやろうと思った際、記録を残そうと、このブログを始めたんです。そもそもの話を完全に忘れてるなんて・・・。年内に1回は行っておきたいと思います。

2,3年前のことですが、当時私の会社に派遣で来ていて、現在タイ王国にいる(はずの)Y君が放浪癖があると人づてに聞き、遍路やらないか?と誘ったら、さすがはさすらい人、返事が早い。毎週末秩父に1泊2日、5週くらいで全部回ったと記憶します。

楽しかった思い出しかありません。いまどき歩き遍路をする人などいないらしく、とても珍しがられました。行く先々で、なにかもらっていましたね。ラーメン屋で食事をすれば、餃子が勝手についてくる、みたいな。間違って違う山に入ってしまったときは、通りがかった車にふもとまで戻してもらったり。

とても驚いたのは、やたら複雑な念仏をなにも見ないで唱えていた男女がいて、旅行気分でやっている自分らはあかんなと思い知らされたのですが、その男女がまさかのマイカー遍路。車に乗って去って行った光景に矛盾を感じました。あと、ふぅー疲れるねえ、とか言いながら車から降りてきたふざけた夫婦もいました。仏に殴られて、いまいちど人生やりなおしてください。

いろんな人と出会いましたが、最後の札所に向かうやや険しい道で出会ったおじさんは異色でしたね。札所に着いてから、アラーの神を前にしたイスラム教徒みたいに、土下座して拝み始めたのです。病気らしいんですが、遍路がやりたくて、病院から出てきてしまったとのこと。医者よりも仏のほうが信じられるほど追い詰められていたようです。

科学を信奉する無神論者はこういう人を見て考え直すべきだと私は思いますね。私も神は信じませんが、神を信じたくなる人はいるということです。

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