【この子は大物になる】
これは、プロ野球の王貞治氏のお母さんのエピソードからです。
ご縁があって、王貞治氏のお母様から以前、直接お話を聞いたことがあります。
教室の仲間数人でお宅にお邪魔した時の事です。
王さんのトロフィーや表彰状が沢山飾ってある部屋で、
当時お母様は70代半ば位で、満面の笑顔で、話してくださいました。
昭和20年3月10日、太平洋戦争の真っ只中、
東京大空襲の時に
隅田川近くに住んでいた王さん一家は、夢中で逃げたそうです。
隅田川を渡る時、ご長男の鐵城さんの手をしっかりと握りしめて、
当時、鐵城さんは14歳、貞治さんは4歳、
お母様は貞治さんをおんぶして、
とにかく走って走って逃げたそうです。
どの位走ったか、
ふと気がついたとき背中の貞治さんは、熟睡をしていたとの事。
その時お母さんは思ったそうです。
「この子は大物になるな」と。
訪問したその頃は、読売ジャイアンツに在籍していた頃で、
「世界の王」と呼ばれていた頃でした。
勿論、その後もご縁が続きご長男の鐵城さんのご子息さんが結婚される時は、
是非にとのご依頼から披露宴の司会を努めさせて頂きました。
お母様の言葉どおりの大物になりましたね。
今でも、ついお母様のあの時の事が昨日のように感じられます。
お母様の言葉には、
真実と未来の可能性を見抜いていた言葉だな、と感じています。
今日の日がコロナに負けない一日でありますように。
湘南話し方センター
所長 松永洋忠
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