5.6歳の子供さんに対して、
「あれ○○ちゃん、最近靴を脱いだ後、
玄関できちんとかかとを揃えておけるようになったね。
今まで何回も言ってきたけどすごいじゃない。
これからも続けられると、もっと偉いね~」
何気ないお母さんの話し方ですが、
子供さんにしっかり身に付けさせようと、
常に繰り返し繰り返し言ってきたこと、
そして一度でもきちんと靴を揃えた事実をしっかりと観察をし、
そこを言葉に出してほめてあげる。
さらに「これからも、、。」と励まし、意識づけをさせている。
子供さんの心からみると、
お母さんから何回も注意を受けていたが、
今まではできなかった。
しかし
一度言われるままに実行してみたら、
お母さんからほめられた、
続けるともっと良いのか!
じゃあ続けよう、
というやる気も出てきます。
やがて意識的にこの行為を何回も続けることによって、
無意識のうちにキチンと揃えるようになるものです。
たとえ、1つの事柄だけでも
無意識に身に付いたものは、人格の一部にまで発展していきます。
こんなことから
「親の心を演ずる名優なり」
ということが言われるのでしょう。
子供を躾けることは大変な事ですが、
あれもこれもと急がずに辛抱強く子供と共に育っていこう、
という心構えもまた大切に思います。
今日の日が明るい心でありまよう。
そしてコロナに負けない日でありますように。
湘南話し方センター
所長 松永洋忠