■ 2024年07月31日 NV350キャラバン用オーリンズショックアブソーバーO/Hとバージョンアップ
台倉高山を訪れた際にOHLINS製ショックアブソーバーがオイル漏れを起こしたので、オリジナルのものに戻して1ヶ月ほど使っていましたが何となくしっくりこないので、思い切ってオーバーホールすることにしました。7/12にオーバーホールを依頼した物が今日(7/31)戻ってきました。早速車に組み込んで試走してきましたが、こちらの方がやっぱりしっくりきます。O/HついでにVer1→Ver2にアップデートしたので、街乗りのショック感が軽減され以前にもましてしなやかなダンパーになっていました。
さて、オイル漏れの原因ですが、交換した部品をよく見るとオイルシールのリップが破損しているのがわかりました。オイル漏れが発生したリヤ側のものはロッドガイドブッシュが脱落(写真無し)していたので、ブッシュがロッドにスティックしてロッドガイドから抜け落ちた際にオイルシールを破損させたものと思われます。
実際、走行中に突然リヤの動きが収まらなくなったので、今回の部品の破損から起こりうる事象と合致します。NV350キャラバンのリヤサスペンションはリーフリジット式なので悪路を走ると、上下・左右・回転が同時に入力されるのでロッドとロッドガイドブッシュにかかる負荷が大きいことが要因なのでしょう。
今回事象が発生した路面は、洗濯板のような波状路面だったのでばね下共振を起こしていたのかもしれません。そのような状況でロッドとロッドガイドが激しくこすれ合うことで瞬間的なスティックを引き起こしたと考えるのが、今回の事象を理解するのにはリーズナブルなものではないかと思います。
▼ オーバーホール後のショックアブソーバー・・・上:フロント/下:リヤ側(倒立タイプ)、オーバーホールついでにVer1→Ver2にアップデート
▼ 交換部品・・・前回のオーバーホールでは交換しなかったピストンロッドとリヤロッドガイドも交換されている。リヤロッドガイドはロッドガイドブッシュが抜け落ちていたので勘合部の摩耗を考慮したものだろう
▼ オイルシール・・・左:フロント/右:リヤ
▼ リヤ側オイルシール・・・内径側のシールが破損
▼ ロッドガイドブッシュ・・・左:フロント/右:リヤ、リヤ側が変形している(走行中に脱落した影響か?)
▼ Оリング
▼ ブッシュ類
▼ 前回の記事