■ 2023年03月04日 上侍塚古墳第3回発掘現地説明会
新聞記事に掲載された栃木県大田原市湯津上地区にある上侍塚古墳第3回発掘現地説明会に参加しました。車を大田原湯津上支所に置きシャトルバスで現地を往復。現地では発掘に携わった方々の説明を聞きながら発掘部位の中心に古墳全体を見て回りました。
▼ 上侍塚古墳
▼ 上侍塚古墳案内板・・・上侍塚古墳は、那珂川右岸の段丘上に位置する前方後方墳で、那須地方に分布する6基の前方後方墳のなかでは最大規模を誇る。本墳は、元禄5年(1692)、徳川光圀の命により小口村(那珂川町小口)の庄屋であった大金重貞らによって、下侍塚古墳とともに発掘調査されている。北方1.5Kmで発見された那須国造碑の碑文内容と侍塚の被葬者との関連を探るため行われたもので、日本における最初の学術調査として特筆される。古墳の築造は、出土遺物や墳形の特徴などから4世紀末頃(古墳時代前期)と考えられている(案内板より抜粋)。
▼ 現地説明会会場の掲示板・・・2021年10月、水戸黄門以来330年ぶりの発掘調査を開始
▼ 北トレンチ・・・後方部西側の葺石
▼ くびれ部・・・前方後方の間で裾野部分で後方部及び前方部から転落した葺石が多数出土
▼ 前方部南の周溝・・・幅約20mの周溝が昭和になって掘り返された痕跡が見つかったそうです。
▼ 後方部南・・・墳丘の盛土と転落した葺石
▼ 後方部西・・・古墳表面を覆う葺石・三段築成の様子、斜面から転落した葺石とともに土器も出土し、これらの土器は墳頂部に並べられていたと考えられるそうです。
▼ 出土した土器
▼ 上侍塚古墳第3回発掘調査現地説明会のおしらせ
▼ 上侍塚古墳第3回発掘調査現地説明会の集合・受付場所の大田原湯津上支所・・・ここから現地まではシャトルバスで往復しました
【参考】
2、上侍塚古墳発掘現地説明会資料は下記の「全国遺跡報告総覧」に掲載されています