■ 2022年11月11日 羅漢寺山(弥三郎岳)と昇仙峡
秋晴れの中、山梨県甲府市にある昇仙峡を訪れました。長潭橋(ながとろばし)近くの天神森市営駐車場(無料)に車を置き、長潭橋を渡った先にある登山口から、羅漢寺山(弥三郎岳)山頂を目指しました。羅漢寺山(弥三郎岳)に行くには昇仙峡ロープウェイのパノラマ台駅から歩いていくのがお手ごろなのですが、今回は昇仙峡を丸ごと堪能すべく、昇仙峡の入口から歩いて周回してきました。
歩いたルートは、天神森登山口~太刀の抜き岩~白山~白砂山~パノラマ台~羅漢寺山(弥三郎岳)~パノラマ台~麦坂道~仙娥滝~石門~羅漢寺~天鼓森~天神森へ至るルートです。紅葉の昇仙峡と雲がかかっていない富士山を堪能できました。
▼ ルートマップ・・・参考:山と渓谷社 山梨県の山
天神森登山口~太刀の抜き岩~白山~白砂山~パノラマ台~羅漢寺山(弥三郎岳)~パノラマ台~麦坂道~仙娥滝~石門~羅漢寺~天鼓森~天神森へ至る13Km
▼ 天神森バス停そばにある市営駐車場(無料)・・・ここを起点に羅漢寺山~昇仙峡を周回します
▼ 長潭橋を渡った先にある弥三郎岳・羅漢寺山登山口
▼ 坊獣柵を開けて登山道へ進みます
▼ 登山道脇に咲くコウヤボウキ・・・初めて見ました
▼ 林道に出たらパノラマ台方面へ進みます
▼ パノラマ台方面へ進みます
▼ 登山道
▼ 立の抜き石に立ち寄ります
▼ 立の抜き石
▼ 立の抜き石からの眺望・・・富士山が見えます
▼ 立の抜き石から戻って獅子平へ向かいます
▼ 白山への分岐と説明版
▼ 白山からの眺望・・・南アルプス、右から甲斐駒ケ岳、鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)、白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)が見えます
▼ 登山道脇にある炭焼き窯跡
▼ 登山道の紅葉
▼ 白砂山へ立ち寄ります
▼ 白砂山
▼ 白砂山からの眺望・・・右端が羅漢寺山(弥三郎岳)
▼ 白砂山から戻ってパノラマ台方面からの入口
白砂山から戻って登山道を進むと、ジグザクの登りが始まり上方から人の声が聞こえてきます。登りきるとそこに富士山を望む展望所があります。
▼ 富士山遥拝・・・山頂一番の富士山ビュー:その昔、金櫻神社を参拝する修験者たちは下から続く参道を上がり、この遥拝所辺りで休憩をしました。そして必ず「霊峰富士」に手を合わせこれからの幸せを祈願しました(説明版より抜粋)。
富士山遥拝の近くには約束の丘、うぐいす谷がありますが今回はそちらはスルーして、昇仙峡ロープウェイの方に向かいました。
▼ 八雲神社・・・永禄7年(1564)建立、甲斐の国巨摩郡・猪狩村の氏神で古来より石祠内には石棒を安置して祀り、夫婦和合と武運の神として地元猪狩村はもとより近郷、近在の民衆からの信仰は厚く縁結びの神としても知られ、この地が金桜神社の古い参道の要所であったこともあり参詣者の休息と道中の安全を祈願した所であります(説明版より抜粋)。
昇仙峡ロープウェイパノラマ台駅を過ぎて奥の方に行くと、弥三郎岳登山口の案内があります。
▼ 山頂直下にある弥三郎権現の社・・・この羅漢寺山弥三郎岳の名称は、その昔甲斐の国御岳、今の昇仙峡にある羅漢寺に弥三郎という酒づくりの名人が住んでいた。この弥三郎は、武田家の勝ち戦の祝い酒などに大変重宝がられていたが、この弥三郎は大いに酒飲みで失敗が多く、その非を住職にいさめられ、一斗の酒を最後に禁酒を誓い、その夜、この頂上より天狗とになって消えてしまったと伝えられ、いつの頃からかここは弥三郎岳と呼ばれ弥三郎権現としてこの崖の南側絶壁の岩穴に、現在も酒の神として本殿が祀られております(説明版より抜粋)。
▼ 山頂からみた白砂山
▼ 山頂の三角点にはお賽銭がたくさん
▼ 山頂の三角点と山名板
▼ 山頂からの眺望・・・南アルプス
▼ 山頂からの眺望・・・富士山
▼ 山頂からの眺望・・・能泉湖
山頂を後にして下山します。
▼ 昇仙峡ロープウェイパノラマ台駅
▼ パノラマ台駅前にある標識
▼ パノラマ台から見た富士山
▼ 八雲神社横を下って、御岳金桜神社方面へ
▼ 麦坂道(ばくざかみち)を使って、山麓仙娥滝駅へ
▼ 麦坂道脇にある石積み
▼ 麦坂道脇にある道祖神
▼ 突き当たりを左に
▼ 麦坂道出口
▼ 麦坂道出口付近にある羅漢寺山案内板・・・高さ1058mで南側が弾劾になっている岩山。展望は付近随一で千代田湖上に富士山、南アルプス連峰、茅ヶ岳、奥秩父の山々が望めます。山頂付近には酒の神の祠があり、麓には天下の奇勝「御岳昇仙峡」があります(説明版より抜粋)。
▼ 仙娥滝駅にある「福仙人」
▼ 鶴
▼ 仙娥滝入口にある七福神
▼ 布袋尊
▼ 仙娥滝への階段横にある洞窟
▼ 仙娥滝
▼ 遊歩道
▼ 石門
▼ 覚円峰
▼ 遊歩道の紅葉
▼ 圓右衛門碑・・・長田円右衛門は寛政7年(1795)、甲府市猪狩町(旧巨摩郡猪狩村)に生まれ安政3年(1856)62才で死去。この碑は生前に建てられ柳蹊散人が描いた円右衛門翁の肖像に対して甲府勤番武士問所徴典館学頭 林鶴梁が賛をしたもの。文意は、「手足にヒビ、アカギレを切らしながら山を切り谷を割るなど苦難の末始めて道を開いた顔は醜く鬼のようではあるが心は菩薩のようである」一介の百姓ながら昇仙峡新道を長田勇右衛門らと共に切り拓き今日の観光道路の端緒を開いた一代の先覚者である(説明版より抜粋)。
▼ 遊歩道の紅葉
▼ 奇岩
▼ 紅葉
▼ 奇岩
▼ 遊歩道の紅葉
▼ 羅漢寺橋
▼ 羅漢寺・・・開基800年余りを経ており、かつて羅漢寺山の中腹にあり、花崗岩による雄大な渓谷美の中、北山筋の高野山と称され、往時は数多くの末寺を持つ真言宗の名刹でした。昇仙峡という神秘的な立地にある羅漢寺は、その拠点となる修験道場であり、いくつかの堂の跡は現在も残っていたが、慶安4年(1651)の火災で焼失し、現在の地に移ったと言われている。現在は、羅漢寺檀家による手厚い信仰により、羅漢寺及び五百羅漢像の保存がなされている。当寺に安置されている五百羅漢は、日本最古の木像の羅漢像ですべて一本造りで、当初は彩色が施されており、弘法大師(775~835)の咲くと伝えられています。羅漢寺の隆盛時には、三ヶ所に安置されていましたが、火災や台風の出水、老朽により、現在は百五十四体が羅漢堂に奉安されている(説明版より抜粋)。
▼ 羅漢寺本堂前を左手に折れて、左側に五百羅漢堂があります
▼ 羅漢寺参道手前にある地蔵尊
▼ 遊歩道の紅葉
▼ えぼし岩
▼ 有明橋・・・羅漢寺の五百羅漢堂横からの遊歩道を歩いてもこの橋に至ることができます。
▼ 天鼓林・・・歩きながら地面を踏みしめると・・・「ポクッポクッ」と鼓舞のような音がすることから天鼓林と名付けられた
▼ 天鼓林かはず大明神・・・天鼓林を古くより水難から守り。訪れる人々の願いをかなえてきた明神・・・「百円玉を賽銭箱に投げ入れてください」と書かれているのが笑える。
▼ 愛のかけ橋・・・恋愛成就で有名な橋
▼ 遊歩道脇の風景
遊歩道を歩いて、車を置いた長潭橋まで戻りました。仙娥滝からあちこち見ながら約2時間かかりました。
【参考】
1、山梨で有名な観光スポットの昇仙峡で行われる面白いイベントや観光施設をご紹介する昇仙峡観光協会
※地図がダウンロードできます。